私たちは、自分のことは自分が一番よく知っていると思っています。
でも、
昨日は何時に起きたでしょうか。
朝、何を食べたでしょうか。
どのくらい身体を動かしたでしょうか。
誰と話したでしょうか。
どんな気持ちで一日を過ごしたでしょうか。
そして、昨夜はよく眠れたでしょうか。
こうして一つずつ振り返ってみると、意外と自分の生活を説明できないことに気づきます。
健康診断では、血圧や血糖値、体重などを測ります。
もちろん、それらは大切です。
しかし、その数字をつくっているのは、毎日の生活です。
食べる。
眠る。
動く。
話す。
外へ出る。
誰かと関わる。
自分なりの役割を持つ。
こうした一つひとつの積み重ねが、今の自分をつくっています。
だから私は、病気になってから考えるだけではなく、
「今、自分はどんな生活をしているのだろう?」
と日常を振り返ることが大切だと考えています。
昨日の生活を思い出してみてください。
良い、悪いと評価する必要はありません。
まずは知ることです。
そして、小さな変化に気づくこと。
以前より歩かなくなった。
人と話す時間が減った。
夜中に目が覚めるようになった。
食べる量が変わった。
外出がおっくうになった。
こうした変化は、検査の数字に現れる前から、日々の生活の中に現れているかもしれません。
高齢社会を考えるとき、私は「介護が必要になった人」だけを見るのではなく、そのずっと前から続いている一人ひとりの生活を見ていきたいと思っています。
自分の生活を知る。
変化に気づく。
そして、必要なら少し組み直してみる。
これが、ウエル・エイジングの出発点ではないでしょうか。
今日一日を始める前に、一度だけ昨日を振り返ってみてください。
「昨日、私はどんな一日を過ごしただろう?」
そこから、自分の生活を知ることが始まります。
今日も隅田川を歩きながら、一緒に高齢社会を探訪していきましょう。
みらい、大好き。