が行の詩 ナイル
ラピスは
ナイルの輝き
幾度も
ガーッ
川底がうねり
暮らしまるごと呑み尽くして
抗えない
神の力に翻弄されてきた
流れのままに生きていくしかない
死と新生を受け入れて
けれど
口をとがらせて叫んだ
目指したことを貫きたい
どうしても
宿命に負けたくない
どこまでが神の力か
どこから自分の力か
小さくても
人として
わたしは
すべてを背負って進みたい
ゴォー
地面に十字に立って
突き刺さる風に
衣服をはためかせて立つ
ラピスの青をごくごく飲み干し
ナイルの水をまとい
命尽きたら そのとき
石の扉を開け
祈りの声
解き放ち
ガーッ
遥か昔から
定めていた
この道を進んでいく
朗読フリーです。
お読みいただけましたら、とても嬉しいです。
次回は6月24日(土)13時半から た行ワークショップを開催予定です。
声から自分の中の神様につながりたい方へ。
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