SGホールディングスは、2025年度から2027年度までを対象とする中期経営計画「SGH Story 2027」を策定しました。この計画では、継続成長が見込まれる観光・レジャー市場向けに配送サービス「リアルコマース」を展開する方針です。
また、佐川急便の宅配便インフラ強化のため、九州エリアに約240億円を投じ、新中継センターを設置します。これは輸送ネットワーク効率化、取扱個数増加への対応に加え、半導体関連企業の進出にも対応を見据えたものです。
宅配便を含むデリバリー事業は成熟事業として収益性改善と規模拡大を目指し、低温物流やグローバル物流は育成事業と捉えています。M&Aについては、Morrison社などへの投資効果を創出し、キャッシュを生み出す時期とし、大規模な投資は現時点では考えていません。
リスクとしてはグローバル物流事業、特にエクスポランカ社の業績変動に注視しますが、生産拠点変更等への対応でリスクヘッジは可能と考えています。自己株式取得は3年間で600億円を想定し、機動的に実施する方針です。計画全体の利益達成確度は高いと見ています。