天の川 安(やす)の渡りに 舟浮けて 秋立つ待つと
妹(いも)に告げこそ
意味)天の川の「安の渡り」は、古事記・日本書紀に記述されている高天原にある川「天の安の川(船着き場がある)から連想したと思われます。
天の川の安の船着き場で、舟を浮かべ、七夕(しちせき)の秋がやってくるのを心待ちにしていると彼女に伝えてほしい。となります。
作者の柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)は、万葉集の代表的な歌人です。現在も、歌聖として崇められて居ます。その主な作品は、689年〜700年の間に作られており、皇子や、皇女の挽歌や、天皇の行幸に供奉しての作が多いことから、歌をもって宮廷に仕えた宮廷詩人であったと考えられます。
今夜は、天の川を観ようと思います。