詩と言葉の美しさをお伝えする「詩と朗読 poetry night 」。第133夜は恋人時代の父母を思って書いた詩「遠くエールを」です。スキマ時間に聴いていただければ幸いです。
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「遠くエールを」
こんな可愛い娘(コ)が
ボクの嫁さんになるんだ
いいだろう
やだわ
そんなこと言っちゃって
ソファにすわって
得意げな青年
隣で屈託なく笑っている
着物の娘は
アップした髪にリボン
古いアルバムの中から
見つけた写真
父は父ではなく
母もまだ母ではない
私の知らない
彼らの
ピカピカの時代
そのピカピカはーとの
結晶として
姉と私が生まれた
娘たちの結婚を
ままごとだと
偉そうに言ったくせに
この向こう見ずな
やんちゃな
ピカピカな顔は何?
写真を見つめる
私の胸も光り始め―
恋する時代を経た
同志として
遠く遠くエールを送ろう
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