補足説明
IGF-1(インスリン様成長因子1)
IGF-1は体の細胞に「成長する」「修復する」という指示を出す重要な物質です。
主に成長ホルモンの働きによって肝臓で作られ、筋肉や骨、内臓、皮膚の再生を助けます。
若い時は多く、加齢とともに減少するため、減りすぎると
筋力低下や回復力の低下など老化が進みやすくなります。
一方で多すぎると細胞が増えすぎるリスクもあるため
健康長寿にはIGF-1を過不足なく保つことが重要と考えられています。
過剰な赤肉や乳製品の摂取は、IGF-1を上昇させ、細胞増殖を過度に促すことで
老化を早めることが知られています。
一方、魚由来のタンパク質は筋肉維持に必要な栄養を供給しながら
IGF-1を過剰に刺激しにくい特徴があります。
また、かまぼこやちくわ、かにかまなどの水練り製品によく使われる
スケソウダラのタンパク質はさまざまなエビデンスにより筋肉合成に有効なことが分かっています。
その理由として、必須アミノ酸をバランスよく含み
特に筋タンパク質合成を促進するロイシンの利用効率が高い点にあります。
魚由来タンパク質は消化吸収が速く、摂取後に血中アミノ酸濃度が速やかに上昇するため
筋合成シグナルであるmTOR経路を効率的に刺激できます。
さらに、スケソウダラは脂質が少ない高純度タンパク源であり
余分なエネルギー摂取を抑えながら筋肉材料を供給できる点も優れています。
(なので生や冷凍物を買って調理しましょう)
さらに
魚タンパク特有の生理活性ペプチドは炎症や酸化ストレスを抑制し
筋分解の抑制やトレーニング後の回復促進にも寄与します。
これらの特性により、スケソウダラのたんぱく質は筋量維持から筋肥大まで幅広く有効な食品素材といえます。
ブルーゾーンの高齢者が、高齢になっても筋力を保ちながら老化が緩やかな理由の一つが、ここにあります。
魚の脂質は細胞膜の構造そのものにも関与します。
細胞膜は情報伝達やホルモン応答を司る重要な器官ですが、加齢とともに硬くなり機能が低下します。
DHAを多く含む魚を継続的に摂取することで細胞膜の柔軟性が保たれ
神経伝達や代謝調整が円滑に行われやすくなります。
これは認知機能低下や生活習慣病の予防にもつながります。
このようにブルーゾーンにおける海産物の役割は、単なる栄養補給ではなく
炎症、ホルモン、細胞構造という老化の根幹に同時に働きかける点にあります。
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