根室半島チャシ跡群は、わかりやすい名城ではありません。
天守はなく、石垣もなく、写真映えする建物もありません。
遠く、寒く、風が強く、見学できる場所も限られています。
けれど、それでもなお、ここは日本100名城の「1番」にふさわしい場所です。
なぜなら、根室半島チャシ跡群は、城とは何かを根本から問い直してくれるからです。
城は、石垣だけではありません。
城は、天守だけではありません。
地形を読み、人が集まり、祈り、交渉し、見張り、守った場所。
それもまた、まぎれもなく城なのです。
根室の風に吹かれながら、海を見下ろすチャシ跡に立つ。
そこには、派手な復元建物よりも深い、静かな迫力があります。
根室半島チャシ跡群。
残念なほど遠く、残念なほど地味で、そして、残念なほど心に残る名城です。
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https://note.com/just_tucan4024/n/n30900cb9eb7a