城跡らしい遺構は少なく、石碑は2か所に分かれ、本丸跡には自由に入れず、湖中石垣も普段は見えません。お城巡り初心者には、少し難易度の高い城かもしれません。
けれども、その残念さは、坂本城の魅力と表裏一体です。
見えないからこそ、想像する。
沈んでいるからこそ、待ちたくなる。
失われたからこそ、発掘のニュースに胸が高鳴る。
明智光秀の夢、琵琶湖の水運、比叡山の門前町、穴太衆の石垣。坂本城は、ひとつの城跡というより、坂本という土地全体に広がる歴史の気配です。
石碑の前に立ち、湖面を眺め、坂本の石垣道を歩く。そのとき、幻の城はほんの少しだけ姿を見せてくれます。
坂本城は、見えない名城です。
だからこそ、何度でも見に行きたくなるのです。
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https://note.com/just_tucan4024/n/ne394575a639b