三菱商事が米国のクリーンラベル原料大手Vibrant Ingredientsを買収することは、単なる原料ビジネスから高付加価値な商品設計へと飛躍する強力な一手となります。
最大のシナジーは、Vibrantが持つ最先端の抽出・香味・保存技術と三菱商事の機能性素材を掛け合わせる「製品補完」と、米国中心の同社商材を三菱商事の販売網で日本やアジアへ展開する「地域補完」にあります。
同社は足元で財務上の課題を抱えており、企業価値は5.5億〜6.5億ドルと推計されます。KerryやSymriseなど世界の巨大原料メーカーとの激しい競合が予想されるため、アジア展開や財務再建を含めた独自で強固な買収ストーリーの提示が勝負を制する鍵を握ります。