「若い人の顔を見れて嬉しいなあ。」
56歳の私に向かって、父がそう言ったのは、2月のこと。
帰省の予定を急に変更して、少しモヤモヤした気持ちのまま、LINEビデオ電話をした日でした。
画面越しの私を見て、本当に嬉しそうに言う父の顔を見て、ちょっと可笑しくて。
でも同時に、80代の両親は毎日ほとんどお互いの顔だけを見て暮らしているんだな、と気づきました。
誰かの顔を見ることそのものが、嬉しい出来事になっている毎日。
その体験が、服を選ぶときの気持ちを少し変えました。
昨日、春に続いて、両親に衣類の荷物を送りました。
父には、涼しい素材のパンツやTシャツ。今回は爽やかなアイスブルーのTシャツも入れました。
春に送った深いグリーンのTシャツを、帰省するたびによく着ている父の姿を見ていたから、また似合うものを選びたくなって。
母には、五本指ソックスと希望していたストッキング。そして、首に巻く手ぬぐいを4枚。
母は普段から、汗もができないようにと手ぬぐいをスカーフのように巻いています。おしゃれな柄を選んで楽しんでいるのが、いかにも母らしい。
前回の帰省で、その手ぬぐいが、少しくたびれてきているのが気になって、100円ショップで色とりどりの柄を選びました。
服は持っている。まだ使えるものもある。
それでも、季節の色や変化をひとつ加えることで、自分だけでなく、毎日いちばん近くで見ている相手の気持ちまで、少し明るくなることがあるかもしれない。
「上に着る服って、自分のためだけじゃないのかもしれない」と思ったのは、そんなことがあったからです。
アイスブルーのTシャツを着た父と、新しい手ぬぐいを首に巻いた母の姿を、私はまだ見ていません。
でも、想像するだけで少し嬉しくなる。
そんな気持ちで、次の帰省を楽しみにしています。
今日のほっとする問い
あなたは最近、
「これを見たら、あの人の気持ちが少し明るくなるかも」
と思って選んだものはありますか?
#親への贈りもの #日々の暮らし #ワークマン #季節を楽しむ #小さな愛情