日銀が追加利上げを発表、1.0%の政策金利は1995年以来31年ぶりの高さ。一方で、市場が横目で見ているもう一つの発表。
それは、日銀が来春以降の「国債買い入れの減額を止める」というニュースです。
足元の国内企業物価指数は前年比プラス6.3%に達し、日本の予想インフレ率は今や米国に肉薄しています。
インフレ圧力がこれほど強い中で、なぜ日銀は引き締めの手を緩め、国債の減額を停止しようとしているのでしょうか?
その背景に見え隠れするのは、財政拡張策を日銀が裏で支えざるを得ないという「政治への忖度」と「国債暴落への恐怖」です。
今回振り返るのは、昭和の初め。
日銀の国債引き受けによって日本を世界恐慌から救いながらも、景気回復後に引き締め(ブレーキ)へ転じようとした矢先、政治と軍部の圧力に阻まれ、結果として戦後の制御不能なハイパーインフレの導火線に火をつけることになった、高橋是清の悲劇です。
「一度始めた財政の買い支えは、中央銀行の意志では止められなくなる」
利上げ(ブレーキ)をアピールしつつ、国債減額停止(アクセル)を踏み続ける日銀の矛盾。市場が「日銀はインフレを固定(アンカー)できない」と見透かした時、通貨・円の価値はどうなるのか。
歴史の教訓から、今起きているマクロ経済の歪みをお届けします。
▼ 今回の視点:
・企業物価6%超&予想インフレ率の米国肉薄。それでも日銀が国債減額を止める謎
・利上げ(ブレーキ)と減額停止(アクセル)を同時に踏む、日銀の苦肉の綱渡り
・財政拡張を支える「忖度」と、市場が懸念する「アンカー(固定)の喪失」
・世界恐慌から日本を救った高橋是清の「日銀国債引き受け」という大成功
・なぜ是清はブレーキを踏めなかったのか?二・二六事件が残した中央銀行の宿命
🎙 「インフレ圧力が強まる中での国債減額停止」。皆さんはこの日銀の姿勢と、これからのインフレの行方をどう予測しますか?
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