今週、7月4日にアメリカは建国250周年という節目を迎えます。W杯も行われている現地がお祝いムードに包まれる一方で、足元のマーケットには非常に興味深い「歪み」や「違和感」が浮かび上がっています。
先週、米半導体大手のマイクロン・テクノロジーが市場予想を遥かに超える「100点満点以上」の好決算を発表したにもかかわらず、半導体セクター全体が売られて、資金はバリュー株(割安株)へとシフトしていきました。
そして、さらにじわじわと進む円安ドル高の裏で、なぜかユーロやスイスフランは底堅く強い動きを見せています。
一見バラバラに見えるこれらの動きですが、底流にあるのは「既存のルールを疑い、自分の生活のハンドルを、自分自身の手にしっかり握り直したい」という、人間心理の表れです。
【本日の視点】
・半導体売りの正体:AIという単一の物語への依存からの分散、足元の現実へ目線を戻し始めた市場の自己防衛
・ユーロ・フランの強さ:欧州の政局混迷の中でも、マネーが「身近な経済圏(地元のルール)」や「中立という独自のハンドル」に退避する理由
・アジアの生活者が逃げ込む先:かつて安全資産だった「日本円」が機能せず、「人民元」も資本規制というチョークポイントを抱える中、消去法的に米ドルへ殺到するアジアマネー
今のドル高は、アメリカ経済が健全だから起きているのではありません。世界が内向きになる過渡期において、みんなが最後の逃げ込み先を奪い合っている結果としての「過熱状態」なのです。
【ご留意事項】
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