犬は何も話しません。
それでも、一緒に暮らしていると、人より先に空気の変化を感じ取っているように思う瞬間があります。
『リードの向こう』は、そんな何気ない散歩の時間から生まれたオリジナル曲です。
この曲の主人公は犬ではありません。
犬がいることで、人と人との距離や、言葉にならない想いが少しずつ浮かび上がってくる。そんな日常の一場面を描きました。
この作品に込めた想いは、noteに書いています。
📝 note
https://note.com/kanousei/n/n42007946a942
あなたなら、「リードの向こう」に何を見つけますか。感想や、曲から思い浮かんだ景色があれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。
🎵 オリジナル曲
『リードの向こう』
作詞:齊藤弘治
[Verse]
玄関でハーネスをつける音
リードを手に取る朝
いつものように待っている
小さな影がひとつ
僕は鍵を閉め
君は先に歩き出す
そのあとを
軽い足音が追いかける
[Pre-Chorus]
川沿いの遊歩道
水面が揺れている
立ち止まるたび
僕が名前を呼ぶ
駆け寄る小さな背中を
君は笑って見つめてた
[Chorus]
何も知らないような顔で
草の匂いを追いかける
リードがゆれて
歩幅がそろう
何も言わないまま
影だけが重なった
[Verse]
家へ戻ると
君は水を替えていた
夢中で飲む音だけが
部屋に響いている
「今日は暑かったね」
そのひと言だけ
窓から入る風が
カーテンを揺らした
[Pre-Chorus]
僕が立ち上がると
あとをついてくる
君が名前を呼ぶと
足を止めて振り向く
また歩き出して
僕らの真ん中をゆく
誰も急がず
夕暮れが近づいていた
[Final Chorus]
帰り道は
朝と同じはずなのに
重なる足音が
少しやわらかい
何も話せないその命は
誰の味方もしない
ただ僕らと
今日を歩いていた
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