アース製薬の川端社長は、データは参考にしても当てにはしないと断言します。消費者の買いたいというアンケート回答と、実際に財布を開いて買うという行動の間には、深い川が流れているからです。同社は従来の殺虫剤という呼び方を虫ケアに変え、マモルームのようにデザインと効き目を掛け算した新しい価値でヒットを連発しています。売れる答えはデータの中ではなく、消費者の生々しい行動が生まれる現場、つまり売り場にしかありません。もしあなたが過去の成功体験に囚われ、モンダミンやバスクリンのように長く愛される新規事業を生み出せずに悩んでいるなら、今すぐパソコンを閉じてください。明日からは、データ分析にかける時間を半分に減らし、自社の商品が並ぶ売り場に足を運んで顧客の視線や手の動きをじっくり観察してください。データと現実のギャップに気づくことこそが、現状を打破する破壊力あるアイデアの起点になります。
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