不動産の相談を受けるとき、「一つだけ資料を確認できるとしたら?」と聞かれたら、私はまず土地の謄本を確認します。
謄本から分かるのは、現在の所有者だけではありません。
地目、分筆・合筆の履歴、所有権を取得した時期や原因、抵当権などを見ていくと、その土地がこれまでどのような経緯をたどってきたのかが少しずつ見えてきます。
「現況は駐車場なのに、なぜ地目は畑のまま?」
「なぜこの部分だけ分筆されている?」
「いつ、どのような経緯で現在の所有者が取得した?」
「昔の抵当権が残っているのはなぜ?」
もちろん、謄本だけですべてを断定することはできません。
大切なのは、謄本から疑問や仮説を立てて、次に何を調べるべきかを考えること。
今回は、私が不動産の実務で土地の謄本を見ながら、どんなことを考えているのかをお話ししました。