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ショートSTORY【リプリー症候群】

#ショートSTORY #【リプリー症候群】   #朗読 【リプリー症候群】   人生には自分の努力だけでは どーしても変わらない事がある  例えば裕福な家庭に生まれて来た真弓と私は同じ学校に通っていながら  その生活ぶりは全く違う物だった    子供の頃から私が憧れていた  グランドピアノが真弓の家には  当たり前のようにあって   地下室には真弓の父親が自慢の  ワインセラーがある 「パパがゴルフに行ってるから   地下室見る〜?」と出会ったばかりの頃  案内してくれた   団地暮らしをしていた私の家とは  雲泥の差があった  いつの頃からか真弓になりたいと強く思うようになった  と言っても真似すらできるわけが無い  大学生になってアルバイトで貯めたお金で  私は小さなエレクトーンを買った  本当はピアノを弾きたかったのだけど  小学生の頃から私は学校の音楽室にある  ピアノを弾かせてもらっていた         社会人になっても私は毎日 自宅では  エレクトーンを弾いていた   真弓は自宅にピアノの先生がいらして  子供の頃からピアノのレッスンを受けている 定期的にコンクールにも出ているのだが実力は無い   秋になって またコンクールのご案内が真弓の元に届いた様子だった    喉から手が出るコンクールだ    富裕層の真弓には特別感は無い  逆に度々あるコンクールにうんざりしている様子だった 今 真弓はピップホップのダンスに夢中なのだ     真弓から久しぶりに連絡が入った  「あのさ〜私の代わりにピアノのコンクールに出て欲しいの 私 その日 ダンスの仲間と出かけたいんだよね」    話しを聞いたらコンクールは  オーストリアだ そこに行きたいけど  飛行機代も無い  でも私は夢中だった   大切にしていたエレクトーンを売り  子供の頃から貯めていた貯金を  足して… だけど手が届かない    私は真弓に正直に話した  「飛行機代が足りなくて…」    真弓は大笑いして言った  「やだ〜言ってくれたら いくらでもあげたのに」  いくらでも… あげる?  真弓にとっては はした金だ  私にとっては大切な物  全てを手放したお金だった    その夜 私は気が狂うほど泣いた  どーして 貧しい家に生まれたたら  チャンスのかけらも私には無いの?  毎日 努力しても コンクールに出る  事すら私には無いの?  朝になり 私は思った  真弓になればいいのだ    私は彼女に連絡をして    真弓の代わりにコンクールに出る事  飛行機代は真弓に出して欲しい事  媚びる事も無く かと言って  喜ぶ声も出さずに 淡々と話した    真弓は 「オッケー 助かった」  とだけ言った    彼女はコンクールになど興味は無い    ただ 周りが穴を開けたら  あーだ こーだ言ってくる事から逃げたかっただけ…   この続きはChapter2へ…
1時間前
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