『帰り道』のEnglish Vocal Versionです。
日本語版と同じメロディー、同じ空気感を大切にしながら、英語の言葉を重ねました。
この曲には、トラウマについて学ぶ中で心に残ったことを、いくつか入れています。
つらい記憶や感情に強く引っ張られると、過去のことなのに、まるで「今」起きているように感じることがあります。
そんなとき、足が床に触れている感覚。
机のかたさ。
外から聞こえてくる車やドアの音。
そうした目の前にあるものに触れながら、「今ここ」に少しずつ戻ってくる。
トラウマ支援では、こうした方法は「グラウンディング」のひとつとして用いられています。
でも、無理に落ち着こうとしなくてもいい。
この曲の中でも、呼吸を整えようとして苦しかったら、いったんやめます。
全部を話し切ることもしません。
そして、もうひとつ大切にしたのが、
「まだ少し、遠い」
という感覚です。
グラウンディングをしたからといって、急にすべてがはっきりして、完全に「今ここ」に戻れるとは限りません。
少しぼんやりしている。
まだ遠くにいるような感じがする。
気持ちの一部は、そこに残っている。
この曲では、それを無理に消しません。
だから、
I still feel
a little far away.
まだ少し遠い。
それでも足は床に触れている。
上着を着る。
ドアに手をかける。
I’m here too.
「完全に戻ってきた」ではなく、
遠いところにいる感じも残っている。でも、私はここにもいる。
そして、
That’s enough for today.
I’m going home.
全部を片づけてから帰るのではなく、今日はここまで。
まだ少し遠いままでも、自分の日常へ帰っていく。
On the Way Home は、何かを乗り越えるための歌というより、そんな「帰る途中」を描いた曲です。
日本語版『帰り道』と一緒に聴いてもらえたらうれしいです。
作詞・制作|齊藤弘治
聴くセラピー
[Intro]
[Instrumental]
[Verse 1]
We were talking
just before
I think
Then somehow
the room began
to feel far away
The clock is still moving
A car stops outside
I hear a door close
Oh
I hear it
[Verse 2]
I move my foot
my sock slips a little
I almost fix it
then stop
I put my hand
on the table
It’s hard
Was it always like this?
[Instrumental]
[Verse 3]
I try to breathe in
It doesn’t feel right
Once again
still doesn’t feel right
I stop
After a while
I notice
I’m breathing out
[Instrumental Pause]
[Verse 4]
What was I talking about?
There’s still
something I haven’t said
Something
I thought I’d say today
But
maybe
not today
[Verse 5]
Maybe I’ll get something
on my way home
The store on the corner
might
still be open
Is it
cold outside?
My coat…
Oh
under the chair
[Instrumental]
[Verse 6]
I stand up
a little
unsteady
My feet
touch the floor
once more
Oh
I’m here too
[Outro]
I put on my coat
my hand on the door
I still feel
a little far away
Still
That’s enough
for today
I’m going home
[Long Instrumental Outro]
[No more vocals]
※この作品は医療や心理治療の代わりとなることを目的としたものではありません。
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