お久しぶりです。中村は10月中旬までフランスに居たのですが、帰国直前、学生運動を起点にしたデモが大きくなっていました。第五シリーズは、2026年10月のフランスの学生運動やデモについて、脱植民地化の視点からお話する緊急時事シリーズです。
「文明的なフランスが○○の暴力で壊されている」(○○には「移民」「左翼」など)という言説をよく見かけますが、この放送では「文明的なフランスの平和」の前提を問い直し、フランス社会も文化も植民地暴力の上に成立していることを、アフリカの目線で考えます。
また、「暴動」を非難する叩き棒のようになっている文化財、それ自体について深く話しました。(今回市庁舎の火災の場面が広がったリモージュは、日本のやきものとも深いかかわりがあります!)
かずねが少し忙しいため、SNSでお話し相手を公募したところ、すぐにお二人の方がご連絡下さいました。お一人目は、美術への関心をお持ちのフェミニストで、様々な社会活動に参与されているめぐむさんです。
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▲リアリティのない「移民ヤバい」で、お金やバズが生まれる問題
・「暴動」「暴徒化」などセンセーショナルな切り取り:暮らしの困難や経済政策にこそ目を向けたい
・マジョリティに耳障りの良いことを日本語でいう「フランス人」の動画
・「移民」とは誰?→移民2世・3世などの「フランス人」、海外県出身者
・植民地出身者のルーツを辿るとフランス自身の歴史に
・仏での食料品店の長期休暇・昼休みの間も開いているのは、アルジェリア系やモロッコ系の店だったり→住んでみると「通じ合う部分」も多い。
・山下泰幸・森千香子(移民や郊外の社会学)、平野千果子(フランス植民地史)
=現場に根ざした専門家・専門書にあたると「そもそも」が分かる
▲「第五共和制」の限界?―戦勝国で帝国
・デモが大きくなった10月17日=アルジェリア人虐殺の日(1961年、独立戦争中に平和的デモを弾圧、遺体をセーヌ川に捨てた)
・仏政府が公式に認めたのは2012年、大統領の追悼式典出席はマクロン大統領から
・関東大震災時の朝鮮人虐殺とも重なる問題
・アルジェリア独立戦争等の兵士の慰霊碑が、ナチスに抵抗したパルチザンのそれと並ぶ
・アフリカとフランス:事実上の植民地支配の継続、西アフリカフランなど
・西アフリカの軍事クーデタと反仏感情※その「脱植民地化」にも複雑な問題が
・「ヨーロッパ文化」は誰の労働や犠牲の上にあるのか:ヨーロッパの移動の自由を支えるパリ北駅も、移民労働者の力で作られた
・イスラエル批判のしにくさ、ユダヤ人差別とムスリム嫌悪
▲「ルーブルが燃えた」デマとベナンの「火の神様」の返還
・実際は学生の封鎖と職員の連帯
・ルーブルには植民地期の略奪文化財が多い
:ダホメ王国の火の神様の像=グ・ドゥ・アカチも返還されず→儀礼と切り離されてガラスケースに閉じ込め…
:作り手の家系(アカチ)の人も実物を見たことがない人が多い
・2021年にケ・ブランリから返された王国の宝も、本来の旧都にはまだ返ってない
・「美術」と「民族学資料」の序列
・「理性・科学」と「迷信・スピ」の線引きも植民地主義に基づく
▲リモージュ市庁舎の火災と日本陶磁
→火災の映像はバズったが、文化への深掘りはほぼ見かけず
・リモージュは磁器の産地。ジャポニスムの影響で栄え、日本の陶磁器とも縁が深い
・市庁舎前のモニュメントはやきもの製?(だから焼け残ったのでは)
・地理的にヨーロッパにあっても「ヨーロッパ」から周縁化された文化がある
・文化財が「叩き棒」にされている状況…
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