#はじめまして
千葉に住んでいます。82歳です。詩吟は、漢詩に独特な節をつけて吟ずるものです。このチャンネルでは、私の先生の故畠山神城の創作した 漢詩を主にお届けします。
今日は、「散華」を吟じます。
この詩は、忠臣蔵の浅野内匠頭が切腹の座についたときの心境をよんだものです。
遅咲きの桜 はらはらと散る
春の宵 名残惜しみて 庭の面
死の座静かに制裁(裁き)をまつ
心鎮めて 進みゆけば
頬をなぶりて 風流れ去る
むねにわく 松の廊下
かずかずに受けし屈辱
忍ぶかぎりは忍びたるも
我も人間 弱き人の子
耐えかねて抜きにし刀
ああいかんせん この無念
風誘う花よりもなお我はまた
春の名残りをいかにとやせん