恋ひ恋ひて
逢へる時だに愛(うつく)しき
言(こと)尽くしてよ
長くと思はば
(万葉集 巻4-661 大伴坂上郎女)
【通釈】
いつもあなたに恋焦がれている
だから逢っているときだけでも
私の欲しい言葉をありったけください
二人の仲が長く続くように
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「言尽くしてよ」
後朝(きぬぎぬ)の光の中であなたは
また来る、と言うけれど
きっと来ない
前世のことなどもうお忘れでしょう?
今生で やっと出逢えたというのに
いまここで別れたら
次の逢瀬はいつのことか
また なんて
その場限りの言い訳など
しないで
言尽くしてよ
あなたの瞳で
あなたの声で
あなたのその手で
次の世の
遠い遠い年月の先まで
私がひとりで越えて行けるよう
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