【第216回】『労務管理Q&A~特定技能の外国人社員を雇用する際に注意すべき事とは?~④』
サンキャリア代表の田村が、外国人雇用の最前線からお届けする実践的な情報ポッドキャスト。
特定技能の外国人社員を雇用する際の注意点を深掘りし、雇用計画の長期的視点やコミュニケーションの重要性、支援体制の整備方法など、実務に役立つノウハウを解説。
職場での適応や将来のビジョン形成を通じて、外国人社員の可能性を最大限に引き出すヒントを提供します。
5年先を見据えた長期的な雇用ビジョンを描く
特定技能1号では最大5年の就労が可能ですが、制度上、2号に移行すれば在留期限は無期限となり、家族帯同も可能です。これは外国人社員にとって大きな安心材料であり、企業にとっても貴重な戦力を長期的に育成・活用できるチャンスになります。企業は採用時点から、5年後のキャリアや業務内容のビジョンを共有することが重要であり、その実現に向けた道筋を示す必要があります。
技能試験の支援と日本での生活支援が鍵
特定技能2号への移行には、所定の技能試験に合格する必要があります。そのため、勤務時間外における学習支援や学習環境の提供が企業には求められます。ただし、最終的に合否を左右するのは本人の意欲と努力です。だからこそ、職場でのOJTや制度理解以上に、外国人社員の生活不安やストレスを取り除く環境づくりが不可欠です。登録支援機関を活用した生活支援も有効な手段となります。
企業と外国人社員の“共に描く未来”が成否を分ける
特定技能制度はまだ新しく、戸惑う企業も多い中で、最も大切なのは制度の形式的な理解ではなく、日常的な対話を通じた信頼関係の構築です。外国人社員の生活状況や日本での満足度、将来の滞在希望などを定期的に確認しながら、育成方針や支援体制を柔軟に調整していく姿勢が企業に求められます。「共に働き、共に成長する」という姿勢が、外国人社員のモチベーション向上と組織の安定成長につながります。
今回のシリーズを通じて、在留資格「特定技能」による外国人雇用の留意点を多角的に解説してきましたが、結論として大切なのは「人として向き合うこと」です。採用、育成、制度対応という枠組みにとどまらず、一緒に働く仲間として、将来を見据えた関係性を築くことが、外国人社員と企業双方の成長に不可欠です。今後も制度対応や雇用実務に関するご相談を受け付けておりますので、気軽にお問合せください。
~お知らせ~
この番組は、社会保険労務士の田村が、働き方改革や労使関係の改善に役立つ情報を提供する番組です。また、外国人労働者や海外駐在員の労務管理に携わる企業の方にとって、現場で役立つ実務的なアドバイスもお届けしております。
本番組は、社会保険労務士事務所Sun&Career代表の田村が毎週1回配信しているサンキャリアニュースの音声版チャンネルです。
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パーソナリティー:田村陽太
東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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