【第237回】『従業員の働き甲斐を高める評価制度と賃金制度の設計方法③』
サンキャリア代表・田村が、評価制度と賃金制度の設計・構築を通じて従業員の働き甲斐を高める方法を提案。
特に中小企業の実情に即した、公正かつ合理的なルール作りの重要性を発信しています。
従業員のモチベーションを高め、企業の持続的な成長を目指すための具体的な知見をお届けします!
賃金制度は「アメとムチ」の仕組みを整えるための基盤
賃金制度の設計は、従業員にとっての働き甲斐やモチベーションに直結する重要な制度です。特に「信賞必罰」すなわち、頑張った人が報われ、そうでない人には厳しく接するという企業風土を根づかせるためには、制度設計が欠かせません。労働契約法では賃金の引き下げには合理性や従業員の合意が求められているため、給与の変動ルールをきちんと制度化し、就業規則や賃金規程に落とし込むことが企業には求められています。
「公正さ」と「透明性」を支える制度設計のポイント
就業規則や賃金規程における昇給・賞与の基準が曖昧では、社員の納得感を得られません。そのためには、評価指標の明示や反映方法の明文化が不可欠です。たとえば、評価項目や昇給の条件を事前に文書で定め、かつ一方的な会社の裁量に依らない仕組みとすることが重要です。従業員が「頑張れば評価される」と信じられる環境を整えることで、モラルの向上と組織力の強化につながります。
雇用環境が変わる今こそ、企業に求められる姿勢とは?
働き方改革や人手不足を背景に、今や従業員側が有利な労働市場になっています。しかし、雇う側・働く側の「対等な関係性」を形づくるには、制度面での裏付けが必要です。優しい制度だけで従業員が成長するとは限らず、一定の厳しさやルールの明示が、逆に従業員の自主性と責任感を育てることにつながります。整備された就業規則や賃金制度は、企業間を越えた人材流動性にも対応可能な“共通言語”となるのです。
「評価制度×賃金制度」の連動で築く強い組織文化
従業員一人ひとりが公正に評価され、納得感のある形で賃金へ反映される。その積み重ねが、企業文化としての「信賞必罰」や「透明性のある職場風土」を築いていきます。この制度構築が徹底されている会社ほど、人材の定着や成長が進み、将来的にはどこでも通用するプロフェッショナル人材の集う組織へと進化していきます。制度設計こそが、企業の持続的成長の土台となるのです。
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パーソナリティー:田村陽太
東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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