少し前のコーホート分析の時にコメントしたプレッシャー世代とマーケティング界隈で言われている(?)ミニマムライフ世代は世代的に重複しています。彼らは小中学生時代にバブル崩壊や阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件などを経験し、中高時代には9.11があり就職時期にはまだ氷河期の影響も尾を引いており、その上リーマンショックや東日本大震災と社会的インパクトの強い出来事が続いた受難の世代であり、人生全般が不安で覆い尽くされていても不思議ではなく、揶揄すべき存在ではないと考えます。心にこれ以上の傷を負うことを許容できないために会社を辞めたいだとか、好きなことだけして生きていたいと切に願うのでしょうが、その好きなことさえも自分でなんだかわからないがゆえに人のことを表層だけ真似てどうにかしようともがいているのだと思います。とても根深い問題です。