崩壊と再生の物語ーー長井さんの“悔し涙”が教えてくれるもの
会社を立ち上げたとき、パソコンもなかった。
アルバイト1人からスタートした小さな会社。
ゼロから会社を立ち上げ、順風満帆に見えた中で突然の“どん底”を経験した長井さん。
少しずつ実績を積み上げ、ついに念願の新卒採用へ。
「彼らは本当に優秀でした。相思相愛、この上ないご縁」
毎年2名ずつ、希望に満ちた若者たちを迎え入れる喜び——。
突然の悪夢
「億単位の取引先が経営破綻したんです」
長井さんの表情が曇ります。
続いて2番目の大口顧客も失い、会社は奈落の底へ。
「お互いに夢を語り合った若者たちを、私は幸せにできなかった。心の奥から離れないんです...」
コロナ禍という二度目の試練
旅行業界の仕事がメインだった長井さん。
コロナで売上はゼロに。
「経営者として、社員を解雇する決断をしました」
その苦悩の表情は、画面越しでも痛いほど伝わってきます。
「1回目の危機はドロドロした、悪い雰囲気でのダラダラとした苦しみでした」
それは、ただの経営危機ではありませんでした。
夢と希望を語り合って入社してくれた若者たちを、彼は、守れなかった。
「申し訳ない。ずっと、心に残ってるんです」
何が彼をそこまで追い詰めたのか?
その後、どんな判断をして、どうやって再び立ち上がったのか?
そこには、会社を経営したことがある人も、就職したことがある人も、夢を語ったことがある人なら、きっと胸に迫る“物語”があります。
コロナ禍の崖っぷちから生まれた決断
「まず決めたんです。『観光業界の仕事から身をひく』と」仮に今回の危機を乗り越えても、再び大きな自然災害や大きな疫病がやってくるリスクから逃れられないと言う判断から撤退を決意しました。
「まったく新しいビジネスモデルを作りたかった」と長井さん。
新しいビジネスモデル「周年記念事業」とは
現在は企業の周年記念事業をサポート。
周年記念イヤーを迎えて、何らかの事業を行える会社は、本当に素晴らしい会社であり、経営者は尊敬できる方ばかりです。
ある経営者は、仕事で使うユニフォームだけでなく、通勤するユニフォームも作られました。
その経営者の想いは、「パパお帰り!」と子どもに迎えられる時、きれいな恰好で帰ってもらいたい —— そんな従業員の小さな幸せも大切にする経営者もおられます。
そのような企業・経営者の皆さんとお仕事ができて自分自身が最高に幸せになれます。
第2話の聴きどころは…
✅ 一番の得意先が経営破綻――絶望の淵で味わった「最大の通」
✅ 新卒で迎えた6人の若者と交わした夢と希望、それが崩れた瞬間
✅ 「もう観光業はやらない」と決めた理由
✅ たどり着いた新たな道――“周年記念事業”というユニークな挑戦
「もう同じ過ちはしない」と、静かに、でも力強く語る長井さんの声に、あなたはきっと、自分の人生を重ねるでしょう。
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