【第260回】『労務管理Q&A~「社員のやる気」を高めるためにどうすれば良いか?⑥~』
上司や同僚に説明できても、「まったく知らない人」に伝えるのは意外と難しい。
でもその「説明力」こそ、やる気アップのカギなんです。
今回は、そんな力を伸ばすヒントをご紹介します。
なぜ「第三者に説明する力」がやる気につながるのか?
職場内で上司や同僚に評価されることは、社員のやる気を引き出す大きな要素です。しかし、それだけでなく「自分の業務やスキルをまったく知らない第三者にわかりやすく伝える力」も、やる気の向上に直結します。身近な例でいえば、友人や家族に仕事内容を話すと「そんな難しいことをやっているの?」「すごいね」と言われることがあります。そうした反応が、自分の仕事の価値を客観的に認識するきっかけとなり、大きなモチベーションにつながるのです。
身近な「第三者」は、実はどこにでもいる
第三者というと社外の専門家や顧客を思い浮かべがちですが、実はもっと身近なところにも存在しています。たとえば、大学時代の後輩、親しい友人、配偶者や親などの家族もその一例です。こうした相手に仕事内容を説明することで、自分が日々行っている業務の専門性や難易度を改めて意識することができます。業界外の人に説明するには言葉を選び、例え話を用いる必要がありますが、これこそが説明力を高めるトレーニングになります。
説明力を鍛えるなら「情報発信」を習慣にしよう
第三者に伝える力を高めるためには、日頃から情報発信することが効果的です。ブログやポッドキャスト、YouTube、SNSなどを使って、自分の仕事や考え方を外部に伝えていく習慣を持つことで、「噛み砕いて説明する力」が磨かれます。具体的には、専門用語を日常の言葉に置き換えたり、事例を交えて話したり、相手の立場に立って例える力を養っていくことが大切です。
共感や称賛の積み重ねが、自信とやる気を生む
第三者に説明することで得られる「わかりやすかった」「面白かった」「そんな難しい仕事してるんだね」といった反応は、自己肯定感を高め、自信とやる気の向上に直結します。この説明力は、転職活動や独立・起業といったキャリアの転機においても武器になります。仕事の価値を誰にでも伝えられる力を持つことは、ビジネスパーソンとしての信頼感にも直結し、長期的なキャリア形成にも大きく影響します。
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パーソナリティー:田村陽太
東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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