1.大うつ病性障害と併存障害
児童 ・青年期の大うつ病性障害には,さまざまな併存障害.
【児童期】…ADHD,行動障害,不安障害が合併しやすい
【青年期】…破壊的行動障害,ADHD ,不安障害,物質関連障害,摂食障害が合併しやすい
2.推定される有病率 Ford(2003)
・対象数:10,438 人
・一般児童・青年全体の9.5%が何らかの精神障害を有し、うつ病性障害は全体の0.92%で、その内、大うつ病性障害0.68%,特定不能のうつ病性障害0.24%
・性差なし
・年齢とともに有病率が上昇
・他の合併精神障害との関係…単独のうつ病性障害34.7%,不安障害 (分離不安障害,社会恐怖,外傷後ストレス,全般性不安障害,パニック障害,強迫性障害,広場恐怖など) との合併27,4%,破壊的行動障害 (ADHD,素行障害,反抗挑戦性障害など)との合併24.2%,うつ・不安・破壊的行動障害の3つが合併するもの13.7%
3.経過と予後
・8~14歳の大うつ病性障害65例の経発症から15~18カ月で寛解することが多く,発症後1年6カ月後には 92%が回復するが,2年で40%,5年で70%の再発(Kovacsら1984)
・8~17歳の大うつ病性障害70例の経過観察で98%が 1年以内に回復したが,回復後1年以内に47.2%,2年以内に69.4%が再発.(Emslie1997)
4.子どものうつ病と大人のうつ病の強い連続性
Fombonneらのコホート研究
・対象:17歳以下の大うつ病性障害149例(うつ病単独群96 例,行為障害合併群53例)を対象として20年後の予後調査を行った.
・成人におけるうつ病の再発率は高く,大うつ病の再発は62.4%,うつ病 (大うつ病,小うつ病,気分変調症)の再発は75.2%。
・うつ病単独群と行為障害合併群に差はないものの,行為障害合併群では薬物依存,アルコール依存,反社会的パーソナリティ障害の合併が多かった.
・自殺率は2.45% (6例)であり,44.3%は生涯に1度は自殺を企図していた.
・行為障害合併群では,自殺行動,犯罪などのより広範な社会機能障害が認められた.
【ベストコメント】
子どもの再発率は、大人よりも高いのかな?だとすると、子どもは人間からの影響が大きくあるということなのかな…と。
【参考文献】
傳田(2013)子どものうつ病‐発達障害の視点から‐心身医Vol.53 No,1
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