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「やまとうたは人の心を種として…」古今和歌集 仮名序/122夜

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「古今和歌集 仮名序」/紀貫之 やまと歌は、人の心を種として、 よろづの言の葉とぞなれりける。 世の中にある人、事業、繁きものなれば、 心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、 言ひ出せるなり。 花に鳴く鶯、水にすむ蛙の声を聞けば、 生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける。 力をも入れずして天地を動かし、 目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、 男女の仲をも和らげ、 猛き武士の心をも慰むるは、 歌なり。 この歌、天地の開け始まりける時より出で来にけり。 しかあれども、世に伝はることは、 ひさかたの天にしては下照姫に始まり、 あらかねの地にしては素盞嗚尊よりぞ起こりける。 ちはやぶる神世には、歌の文字も定まらず、 素直にして、 事の心分きがたかりけらし。 人の世となりて、素盞嗚尊よりぞ、 三十文字あまり一文字は詠みける。 かくてぞ花をめで、鳥をうらやみ、 霞をあはれび、露を悲しぶ心・言葉多く、 さまざまになりにける。 遠き所も、出で立つ足下より始まりて年月を渡り、 高き山も、麓の塵泥よりなりて 天雲棚引くまで生ひ上れるごとくに、 この歌もかくのごとくなるべし。 🌿星読み夢解き🌓よもやま話 「やまとうたは人の心を種として よろずの言の葉とぞ」が言いたかっただけ話 https://stand.fm/episodes/68b7f4336f8dd16657e1a851 #古今和歌集 #仮名序 #紀貫之 #やまと歌 #朗読 BGMは #甘茶の音楽工房
9月10日
コメント(17)
ゴールディー
沁み入りました。 本当に言葉を紡ぐ者を奮い立たせてくれますね。現代語訳も郎女さんらしくて、クスッとさせてくれる魅力的な訳でした💐
9月30日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
平安時代の文芸アーティストと気持ちが通じるなんて。私はそこに感動してしまうんです。作品は時代を超える…。ゴールディーさん、私たちも頑張りましょ〜🤗
9月30日
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もなみ
かっこいいなぁ…。。。 言葉、歌って、すごいですね。1000年も前から今も通じる思いがあるのが…胸熱! 言葉も歌も、少しずつ変わっていくけど、続いてく。その道のほんのわずかな間が今なのだと思うと、誇らしくさえあります☺️
9月16日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
もなみさん 聴いてくださりありがとうございます😊 紀貫之が後世に向かって放った言葉を、私たちがいま受け取っている。想いを共有し胸熱な私たちを、紀貫之さんは見て喜んでくれてるかな?🤗
9月16日
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ツクシ🍀宇宙向上会
うんうん。 1000年以上前の人と、現在と。 花、鶯と心に響くものはそんなに変わらないのですね🌼🐤
9月14日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
ツクシさん 聴いてくださり、ありがとうございます😊 まったく、日本人て奴ぁ、いつの時代も繊細&しなやかだなぁと感心しまくりでございます🤗
9月14日
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kocchi-(コッチー)
耳に入ってくる一つ一つの言葉が美しくて….はぁ….郎女さん、耳が喜んでおります。 そして、この歌を詠まずにはいられぬ! 「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」 だーいすきです! 日本で最初のスサノオの和歌🤭💕 でも、下照姫という方がいて、天における最初の和歌を詠んでいたとは知りませんでした。 どんな歌かとても気になるので調べてみようと思います。 訳は、郎女さんバージョンだったのですか! す、素敵すぎる…🥲💕
9月12日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
kocchi-さん 聴いて楽しんでいただけたようで何よりです😊 下照姫は天若日子の妻なので、古事記で天若日子が下界に遣わされてのちアレコレ…のあたりを読むと出てきます。 . 「下照姫の夷振(ひなぶり)」 . あめなるや  おとたなばたの  うながせる  たまのみすまる  みすまるに  あなだまはや  み谷たに  ふたわたらす  あぢしきたかひこねのかみそ . しかし下照姫は大国主命の娘なので、天津神ではなく国津神ですし、時系列的にもスサノオよりもあとにこの歌を詠んでいるはず。仮名序での矛盾をGeminiに聞いてみたら、文学的修辞的な効果を優先したのではないか、とのことでした。 私もまだ納得できないので、古典文学者の友人に聞いてみようと思います。
9月12日
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須藤三智穂
郎女さん、現代語訳もお読みくださり、とてもわかりやすかったです。 私も二連目の、「力をも入れずして」からの4行に感動しました。 言葉の力は小さなものから大きなものまで動かすことができる。 昔も今も…感じることが同じなのは、時を超えてつながっているのだなと思え、本当に嬉しいことですね。 人の世になって、たくさんになった言葉…その中でも、質のいい、美しい言葉を探して歌っていきたいと、お聞きしながらしみじみ感じました😊
9月11日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
三智穂さん 今の社会を鑑みると、大きな力を振るい、大きな声で一方的に言いたいことだけを言う者が幅を利かせています。 もっと美しい言葉で人々の気持ちをすくい取りたい。日々の暮らしの中から地道に発していきたい。紀貫之さんもそう思っていたのかもしれませんね。 そうそう、歌で全世界の人々の心を揺り動かすといったら…ジョン・レノンのイマジンかも。
9月11日
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さぼてん
この間、まみさんの配信で聴いた文ですね😳 現代語訳まで! 確かに、いいですね🥹✨ とても分かりやすかったです!ありがとうございます😆
9月11日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
さぼてんさん 歌への並々ならぬ情熱が感じられてグッときますよね😊紀貫之さんグッジョブ!👍️
9月11日
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まやま まみ
お待ちしてました☺️聞かせてもらって嬉しいです!チラリと好きなんだと読んでみてよかったーと喜んでます!ありがとうございます。「ちはやぶる神世」の件は、先日「ち」の音魂の時に思っていた部分でもありまして。この頃ますます古語にハマるわたしです。
9月11日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
まみさん 聴いていただき嬉しいです。 古語って、口に出して唱えると、グッと意味が深まるような気がします。現代語でもそうなんですが、古語はその深まり方が違うみたいで。 まみさんが音魂で唱える古語には私も知らないものがあり、そのたびに調べたりして。調べることも楽しみの一つです😃
9月11日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
タイトルとサムネが「新古今」になってて、慌てて編集し直しました。わかっているのに打つときに間違えてしまうんです。目が節穴です…汗
9月11日
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おまつ
少し古事記を思い出させますね。やはり大和言葉は心地よいです✨
9月10日
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郎女(いらつめ+)/詩人・朗読者
ものの成り立ちを説明するいにしえ言葉は、口に出して読むとグッと意味が深まりますね😊
9月11日
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