【「世界・翻訳家の日」】 -サンパウロの日々
地球はぐるっと一つになっていますね。
翻訳技術がそれを支えているのは事実です。
AIの進化は日進月歩で
一瞬で自分の国の言葉と
相手の国の言葉を
何通りも示してくれています。
チャットの口語から
難しい文献まで
何でもござれ、ですね。
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10年、15年前に私たちが
ブラジル文学を日本語に翻訳した時には
想像もできなかった進歩です。
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10年前に刊行した
ブラジルの長編小説は
永田翼と松本乃里子が
16稿を重ねて
声を出して読み合わせをし、
音読が引っかかるところには
必ず改善を施していました。
そこから優秀な編集者との
膨大なやり取りがあったわけです。
今は夢のような時代です。
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永田さんは、現在も
ブラジル人ジャーナリストと共に
日本からの移住史の書籍化に励んでいます。
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10年前、ブラジル文学
『ぼくのオレンジの木』の
永田翼との共同訳の話が出たときは
めまいがするほど遠い話だと思いましたが
今は、手がけてよかったと思っています。
翻訳するにあたって
最も大切なことって何だと思いますか?
私は、即座にこう答えます。
「母語の力、そして
双方の国の文化の違いを表現する力です」
そう。
外国語がどれだけ堪能か、のまえに
自分の言葉の力と文化へのリスペクト
言葉の置き換えでは成立しない
ハートフルな世界がそこにはある、
そう考えているのです。
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毎週この時間は
Guest: ジャーナリスト・永田 翼(ながたたすく)
との二人三脚でお届けしていく予定です。
いつも応援してくださる皆さま、
ありがとうございます♡
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