【第285回】『「風通しの良い会社」と「まとまりのある会社」、どちらを目指すべきか?』
求人票でよく見かけるこの2つの言葉。
一見どちらも“良い会社”のように聞こえますが、どちらが果たしてよいのか?
“良い会社”とは、キャッチコピーで語れるものではなく、理念と実行の一致から生まれます。
経営者・人事担当者にとって必聴の回です!
1. 求人でよく見かける“風通し”と“まとまり”のワード
「風通しの良い会社」や「まとまりのある会社」という表現は、求人票でよく目にするものですが、どちらが本当に会社の成長にとって重要なのでしょうか。
田村は、企業が目指すべきは“まとまりのある会社”であると語ります。理由は、会社という「法人」は一つの人格として自律的に判断し行動する存在だからです。まとまりのある組織こそ、法人としての意思決定がブレずに機能する土台となります。
2. 会社=一つのロボット、社員=その手足
法人をロボットに例えるなら、経営者は操縦者、従業員はその指示を受けて動く手や足です。組織がまとまりを持つことで、各部門や個人がバラバラに動くことなく、一体となって成果を出せる体制が整います。
この構造こそが、会社が複雑な局面でも力強く進んでいける理由です。
3. 「風通しの良さ」は目的ではなく、あくまで“手段”
率直な意見交換やオープンな雰囲気は、改善やイノベーションを生み出す重要な要素ではありますが、それ自体が目的になってしまうと、組織の方向性が定まらなくなります。
“風通しの良さ”は、あくまで組織が未成熟な段階での補助的な手段であり、成熟した組織では“まとまり”が優先されるべきだとしています。
4. 採用時点で“方向性の一致”を図る
組織にまとまりを持たせるためには、採用段階で会社のビジョンや方向性を丁寧に伝え、それに共感できる人材を迎え入れることが重要です。
結果的に、意見を出し合わなくとも「自然にまとまる」組織文化が生まれ、無理なく目標達成に向かって動けるチームが育っていきます。
5. 「一言キャッチフレーズ」では語れない組織の本質
「風通しが良い」「まとまりがある」といった短い言葉では、会社の本質や経営ビジョンは伝えきれません。
大切なのは、自社にとって“本当に必要な組織像”を定義し、それを採用・人事制度・マネジメントに落とし込んでいく事。その上で初めて、簡潔なキャッチフレーズが活きてきます。
6. 他社の真似ではなく、自社の“正解”を見つける
他社の理想像や流行の表現に流されるのではなく、「自社にとって必要な組織像とは何か」を具体的に検討することが経営には欠かせません。
抽象的なスローガンだけを掲げてもうまく機能せず、かえって社内が混乱するリスクすらあります。自社らしい理想を言語化し、それに向かってブレずに歩む事が、持続的な組織づくりに繋がるのです。
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パーソナリティー:田村陽太
東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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