20251119
吾輩は猫である。火曜日の疲労の影が去り、今日は水曜日。人間どもが「週の真ん中」という、最も倦怠が募る日である。御主人は、昨日の月曜の重荷と火曜の退屈を抱え、疲れ切った顔で重い鞄を手に家を出た。
この憂鬱な日常の裏側で、遠い海では新たな騒動の種が蒔かれておるのだから、世間は安寧を知らぬ。
遠い海峡の虚飾と、鉄の塊の野望
この島国の隣にある巨大な大陸、中国という国が、海峡を隔てた、小さな島(台湾)を巡って、またぞろ、物騒な動きを見せておるという。
空から撮影された「衛星画像」という微細な写真に、中国の海軍が「侵攻の準備」を示唆する新たな艦艇を展開させている様子が写っていたのだとか。
彼らは「水橋」と呼ばれる、海から直接、陸へ道を繋ぐ奇妙な道具や、「四川」という巨大な強襲揚陸艦を動かしておる。この四川なる鉄の塊は、空母と見紛うばかりの巨体で、ドローンや飛行機まで飛ばせるという。
人間は、平和を口にしながら、常に、より大きく、より高性能な「殺し合いの道具」を作り出すことに熱心である。船の数で世界一だと自慢するこの巨大な国の野望は、海を越えて、世界に不安を振り撒いておる。
矛盾する現実と、武力という名の傲慢
この鉄の塊の集積は、台湾の険しい海岸線での上陸作戦を想定しておるという。しかし、専門家と呼ばれる人間どもはこうも述べておる。
• 波が荒いため、侵攻に適した時期は限られておる。
• 揚陸用の道具の数は未だ少なく、空と海からの強力な支援なしには使い物にならぬ。
現実は困難に満ちておるにもかかわらず、指導者は「必要とあらば武力統一もいとわない」と傲慢な構えを崩さぬ。武力とは、言葉で相手を説得できぬ者が最後に頼る、最もに幼稚で原始的な手段である。
大局を見失った遠い国の番犬
この騒動を眺める、遠いもう一つの大国、アメリカという番犬は、何をしておるのか。
軍事アナリストなる詮索好きな人間は、「中国海軍は次世代の戦力も準備している」のに、「米国は、カリブ海や太平洋で小さな高速艇を追っているだけで、大局には大きな影響を与えられていない」と冷笑しておる。
世界の大局は大きく、複雑に動いておるというのに、番犬は己の足元の些細な獲物に夢中になっておるのだから、滑稽である。指導者は2027年までに侵攻の体制を整えるよう軍に命じたというが、その時、世界は果たして、この「戦争の準備」をただ、見ているだけであろうか。
結論
今日の世間は、遠い海峡の上で展開される鉄の塊の虚飾と野望で出来ておる。
御主人は、週の真ん中という重い現実に耐えながら、夜のビールを楽しみに、一日をやり過ごそうとしておる。
吾輩は、強襲揚陸艦の排水量にも水橋の連結方法にも関心を示さぬ。ただ、己の体を最も楽な場所に置き、静かになる。人間の騒動は全て、座布団の外で起こることに過ぎぬ。
あなた様は、この「水曜日」に、いかなる「武力の虚妄」を避け、いかなる「現実の安寧」を求めますか。
吾輩は猫である風にニュース 20251119|Mr.(ミスター) @TakeTea_44 https://note.com/takeshin44/n/n553aa84bf34d