【第287回】『信頼されるコンサルタントに求められる3つの鉄則とは?』
社労士・コンサルタントとして仕事をしていると、本当に大事なのは “知識やスキル” よりも どんな姿勢で向き合うかだと感じます。
正解を教えるだけではプロにはなれません。
顧客は専門家の“生き方”そのものを見ています。
コンサルタント・士業・管理職…、誰かの背中を預かる立場の人に、必ず届く内容だと思います!
アドバイスは「ダブルバインド」にしない
コンサルタントとして最も信頼を失いやすいのは、「言っていることがブレている」と感じられる瞬間です。
例えば、初めは「Aが良い」と助言したのに、後になって「Bが良い」と180度違う提案をする。これだけで顧客は「この人、本当に信頼できるのか?」と疑いを抱いてしまいます。
だからこそ、重要なのは「軸」を持つ事です。さらに、もし判断が変わったなら、変わった理由を丁寧に説明する姿勢が必要です。完璧な助言をするよりも、「矛盾をそのままにしない」誠実さこそが、信頼を守る鍵になります。
心は変えられなくても「寄り添う姿勢」は伝わる
「人の心は変えられない」と言われますが、それを理由に「判断はお任せします」と距離を取るのは、コンサルティングの放棄です。
コンサルタントとして大切なのは、相手の価値観や背景を理解しようと努め、自らの考えを言葉にして伝え続けること。「私はこう思います」「なぜならばこうだからです」と真摯に向き合う姿勢こそが、相手に「この人は本気で考えてくれている」と伝わります。
正解を一方的に与えるのではなく、「一緒に考え抜く人」であり続ける——その覚悟が、信頼の源になります。
「経験していないことはしていない」と言える勇気
専門家であればあるほど、「知らない」とは言いづらいもの。しかし、実際には経験していないことを、知っているかのように語ることこそが最大の信頼喪失につながります。
本当に信頼されるのは、「正直な専門家」です。自分が経験していない領域に対しては「私はやったことがないので、経験者の意見を重視します」と伝える誠実さが、顧客との信頼関係を築きます。
専門知識やエビデンスも大事ですが、それ以上に求められるのは、「この人の言葉は嘘がない」と思ってもらえる一貫性と正直さです。
「知識」より「在り方」で選ばれる時代へ
コンサルティングの現場で本当に問われるのは、知識やスキルではなく「その人がどう在るか」だと思います。
・一貫した判断軸を持ち、矛盾を放置しない
・相手の心に食らいつく姿勢を持ち、寄り添い続ける
・知らないことは知らないと誠実に伝える
この3つが揃ったとき、初めて“信頼されるコンサルタント”になれるのだと思います。
サンキャリアでは、知識や制度の運用だけでなく、こうした姿勢や考え方を何より大切にしています。
~お知らせ~
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パーソナリティー:田村陽太
東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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