ウェルネス産業の成長に伴い、ビタミン、プロバイオティクス、ハーブエキスなどの「バイオアクティブ成分」を扱う企業へのPEファンドによる投資が世界的に急増しています。投資対象は成分サプライヤーからD2Cブランドまで多岐にわたります。近年では、2024年に米国のFoodScienceがモルガン・スタンレー・キャピタルパートナーズに、PromixがPaine Schwartzに買収されました。欧州でもCVCがドイツのSunday NaturalやThe Quality Groupに出資し、ArdianがイタリアのBiofarma Groupを支援するなど活発な動きを見せています。これらの企業はPEの支援を受け、Metagenicsのように海外企業の追加買収を行ったり、Thorneのように非上場化して長期的な研究開発に集中したりする戦略をとっています。また、インドのOmniActiveもTA Associatesの下でグローバル展開を図っており、PE主導による業界の高度化とグローバル化が加速しています。