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アメリカのサイエンティスト・プラクティショナーモデルの今

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1.「サイエンティスト&プラクティショナーモデル」の今 ・1949年コロラド州ボールダーにカール・ロジャースなどの専門家が集まり、大学院レベルのプロフェッショナルな心理士の基本的な訓練モデルについて話し合われ採択された。 ・心理師は、サイエンティスト(科学者)であると同時に、プラクティショナー(臨床家)であることが理想とされているが、現在はサイエンティストと、プラクティショナーには別々の道が用意されており、それぞれ少し異なる訓練が行われる様になっている。 2.博士課程の臨床教育を受けた人 ・博士課程に進んだ場合は、米国ではかなりコミュニケーションなどの基礎練習を徹底的に行うことになり、そのハードルを乗り越えられないと退学に。逆に残っている人はある程度臨床の基礎技術を持っていることになる。※ 日本とかなり違うところ 【サイエンティスト】 ・Ph.D.(ドクター・オブ・フィロソフィー)という学位(博士号)を取得し、 サイエンティストとして教育、研究、執筆などの業績が物を言い、インパクトファクターの高い学会誌などに論文を投稿するなど、身分的には大学教員がほとんど。 ・日本の心理士や精神科医が読む多くの海外の論文や本のほとんどはPh.Dが書いている。 ・Ph.Dは大学で教鞭をとったり、学生指導をしたり、更に研究もしなければ肝心の論文がかけないので、おのずと臨床経験は少なくなる。 【プラクティショナー】 ・Psy.D(ドクター・オブ・サイコロジー)という学位を取得し、アカデミックな面はほとんど表に出さずに臨床家として活躍し、臨床業務に携わり、アカデミアに関わる場合も後進の臨床指導が主な仕事となり、後進へのスーパーバイザーとして現場での臨床に則した実践的な指導をすることが本務となることが多い。 ・人数的にはPsy.Dの方が多く個人開業や病院など臨床現場での臨床を生業とする。 ・圧倒的に臨床時間数が違うため、恐らくPsy.Dの方が臨床スキルにおいては優れていると思われるが、Psy.D.たちには論文や書籍を執筆する時間がない。クリニックで働いている場合、恐らく1週間に30人〜40人の面談を受け持つことになり、必然的に本を書く時間を捻出する事が出来ない。 ・Psy.Dの方が現場で使える臨床の知恵を豊富に持っている ↓ 学位を見ると、どちらのラインに乗っているのか分かる。 ・臨床側を希望する人はPsy.Dを狙い、大学教員や研究者を目指す場合はPh.Dを狙う。 ・Ph.Dで臨床側を目指す人もいるが学位によって将来像もかなり違って来る。 3.修士レベルの教育 ・「カウンセラー」または「サイコセラピスト」と呼ばれるプラクティショナーを養成 ・2年間で卒業になるので、CBTや、その他のトラウマ体験への介入スキルなどの特別な技法は、ほとんどの場合卒業後に外部で研修を受けて習得することになる。 【参考】 堀越(2024)米国における心理士の実際, 武蔵野大学認知行動療法研究所 【ベストコメント】 りんご飴ですね #サイエンティスト・プラクティショナー #公認心理師 #臨床心理士 #研究者 #実践家 #心理士 #心理職 #カウンセラー #カウンセリング #博士 #修士 #科学者
2日前
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