ふと振り返ると、ちょうど2年前。
父が「今までの携帯が使えなくなるから、スマホに変えようかな」と言ったとき、私は反対していました。
私自身が5年に及ぶ引きこもりの最中で、
支払いのことも、使いこなせるかも、正直いろいろ不安だったからです。
でも父は、少しずつ音声入力を覚え、
今ではLINEや調べ物にスマホを活用しています。
今年2月、母が腰の骨を折り、自由に動けなくなりました。
結婚生活58年。
「父の作るものは清潔じゃない」という母の強いこだわりもあり、
それまで父は料理も洗濯も、ほとんどしてきませんでした。
私も妹も遠方に住んでいて、
実家は奈良の田舎。
外食できるお店も減り、両親とも足が悪く、気軽に出かけることもできません。
そんな中、父は
「せめて食事を楽しもう」と、
スーパーで食材を買い、ネットで調べながら、料理を始めました。
以前帰省したとき、
「ペットボトルの蓋が開けられなくなった」と言っていた父。
母に教わったゆで野菜をよく作っていると聞き、
熱湯が心配になって、
ブラックフライデーで20cmの蒸し器をプレゼントしました。
ちょうどNHKで特集されていた高齢者向けの蒸し料理のムック本も一緒に。
今、その蒸し器を使って、楽しく料理しているそうです。
それを聞いて、胸がじんわり温かくなりました。
ほとんど料理をしてこなかった父が、
「生きるために必要なこと」を
「楽しみながら」やっている。
遠くにいる私にとって、
その前向きさは、何よりの救いです。
何歳からでも、
人は新しいことを覚え、
生きる力を育てていける。
父の姿から、
そんな勇気をもらっています。
あなたは今、
「本当はこうしたいな」と思いながら、
後回しにしていることはありませんか。
そんな気持ちを、
安心できる場で、ぽつりと話してみませんか。
正解も、頑張りもいらない、
ただ心がほっとする時間。
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