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【子どもの個性を潰さない】先生と親が知っておきたいデューイの教え

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1.デューイの知能テストに対する姿勢 ・知能テストが産業社会において要求される画一的な能力観と結びつくことを批判 ・自らの立場を「メンタルテストの科学的手順を敵意をもって批判する」ものではない ・「人間を識別し、分析し、人を診断する方法」の面で知能テストは有効な手段となりうる ・知能テストが、多元的な個性に資する科学的方法を探る試みにおいて「テストをテストするためのスキーム」として用いられるなら有益な知見を提供する ↓ 知能テストの問題は、個人をテストする手段として用いられていること。 2.「テストをテストするためのスキーム」とは? デューイは、生命保険の寿命統計と消費者の関係の例を挙げ、教育指導者における知能テストの活用法と比較 ↓ 【生命保険】 ・統計的調査から引き出されたリスク計算に基づく商品であり、消費者に提示される調査やリスク計算の数値は、消費者がその商品を購入する際の判断材料として参照さ れる。 ・消費者は購入するときに、健康上のリスクが高い場合にはそれ相応の手厚いプランを選ぶものだが、その場合にも示されたリスクの値を自己の現実の寿命の長さと同一視しているわけではない。 ・契約のとき人はリスク計算にしたがって等級づけされるが、「誰もその結果が特定の人の運命を決定するとは考えていない」。‐自分の生と健康について計算された確率と等級的表現は、 一意に確定された未来を意味してはいない。 ・保険契約の診断は「個人を徹底的に検査し、その診断に基づいて個人にあった改善策を講じるようにという警告」として機能…一定の母集団から導かれた統計的標準と、そこからの偏差として個人に割り当てられた数値は参照されるが、特定の商品を購入するか否かの判断を助ける知的な道具であり、行為と判断に規範を与えるものではない。 ↓ 知能テストも「ある種のリスクと確率を示すもの」 「個人の能力や障害」に目を向けさせ、個人を取り巻く諸条件の改善がいかにして可能かをより深く、集中的に調べるための手がかりとなる。 ・新たな条件を視野に入れ、解釈可能性を押し広げることに資するものとして評価していた 3.教育における知能テストの誤謬 ・しばしば、諸個人を序列化し、目指されるべき特定の優等性を強調するような仕方で使われる。 ・「教育科学の諸源泉」(デューイ;1929)…ある調査員が、11歳から14歳までの少女は、同年齢の少年よりも急速に成熟することを発見。この事実、あるいは推定される事実から、 この時期の少年少女は教育のために分離されるべきだという推論を導き出し、学校での実践のための直接的な“規範”に変えた。 ・デューイの試み反し、当時の時代的趨勢は測定を個人の活動を数量化し、機械化し、標準化する手段へと押し流されていった。 4.知能テストの使い方 ・教師は他の方法では見逃してしまうようなある種の観察をするために警戒するようになり、他の方法では混乱し誤解してしまうようなある種の事実を解釈できるようになり、実践の見方を変容させること。 ・測定結果をもとに個人を取り巻く状況の改善に役立てられるべきもの ・状況の改善に向けて他に何を明らかにする必要があるかを知るための手段 【参考文献】 梶川(2023)測定の時代における「個性」概念の再考―ジョン・デューイの1920年代から1930年代の思想変遷を手がかりに,「教育学研究」第90巻 第1号 【ベストコメント】 スタエフではモテるやなどんさん、誠実さ大事ですよ。 #デューイ #哲学 #教育 #先生 #教員 #発達障害 #発達障がい #知能検査 #IQ #心理学 #公認心理師 #臨床心理士
10時間前
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