昨夜、NHKで放送されたテレビドラマ**『火星の女王』全3話(計約4時間半)**をすべて観終えました。
1話90分×3本という、もはや長編SF映画三部作のようなボリューム。今回は、そのドラマ版『火星の女王』を観終えた率直な感想を語ります。
※原作小説とは内容がかなり異なるようなので、あくまでドラマ版の感想です。
まず驚かされるのは、菅田将暉、吉岡秀隆、宮沢りえ、鈴木亮平など、日本人俳優だけでもオールスター級の豪華キャスト。さらに海外俳優も多数出演し、国際色の強い作品になっています。
舞台は約100年後の未来。火星移住が進んだ人類、撤退を決める地球側、そして火星で生まれ、地球を夢見る人々。そこに起きる人質事件をきっかけに、物語は大きく広がっていきます。
個人的に面白かったのは、自動翻訳が当たり前になった世界や、未来的でありつつもどこか「今と変わらない」生活感のある描写。
一方で、「女王」とは何なのか、マイクロブラックホールの扱い、火星のラジオ局の存在意義など、首をかしげるポイントも少なくありませんでした。
ハインライン、小松左京、アシモフ、さらには『ガンダム』や『ブレードランナー』まで連想しつつ、火星SFの系譜という視点からも語っています。
面白かった、でも新しさは少し物足りない――そんな複雑な余韻が残るドラマでした。
皆さんは『火星の女王』、どう感じましたか?