年末の大掃除を放り出して、気づけばマンガを一気読み。
今回語るのは、山口譲司さん作・原作協力木口銀さんによる現代ダーク民話ホラー『村まつり』全20巻です。
神仏や霊と向き合う「祀り」を軸に、日本各地の因習村で起こる怪異と事件を解き明かしていく物語。
主人公は民俗学者……ではなく「本草学者」という一風変わった設定。
エロスと残酷描写は多め、完全に大人向けですが、
その奥には伝奇ロマンの濃い血脈が流れています。
最初はよくある因習村ものかと思いきや、黒い仏像、強烈すぎるサイコパスの登場で物語は思わぬ方向へ。
そして迎える、伝奇らしい割り切れないラスト。
正月前後に読むのは、まったく向いていないけど、伝奇・民俗・ホラー好きには強く刺さる一作。
今回はそんな『村祀り』を読んだ率直な感想を語ります。