猫にご飯をあげると、くんくん匂いを嗅いで、ちょっと舐めて、「くさか」「にがか」「すっぱか」……と言いたげに、結局食べずにどこかへ行ってしまう。
猫は、自分に合うかどうかを確かめているんですね。
「くさい」という字は、もともと「自」の下に「犬」と書き、犬が鼻で匂いを嗅ぐ姿を表していました。
美味しさも、舌より先に鼻が感じているんです。
もう一つの言葉は「半ドン」。
午後から休みのこと。正午に鳴る空砲の「ドン」や、オランダ語の祝日が語源とも言われています。
猫も人も、言葉も、ちょうどいい距離と区切りを探しながら生きているのかもしれません。