【第304回】『オンラインでも対面でも成果が出る研修の共通点とは?』
研修は「オンラインか対面か」で成果は変わらないと思っています。本当に重要なのは設計です。
①会社の課題と目的を共有する
②研修後の役割・目標を明確にする
③フォローを仕組み化する
これができて初めて、研修は“やらされるもの”から“自分事”に変わる。
研修の成果は内容ではなく「当事者意識」で決まるんだと思います。
社員研修についてお客様からご相談をいただく中で、「オンラインとオフラインではどちらが効果的ですか?」というご質問をよくいただきます。結論から申し上げると、どちらでも大きな差はないと私は考えています。
むしろ重要なのは、研修の形式ではなく、「会社としてどのように研修を位置付け、どのように設計しているか」です。今回は、オンライン・オフラインに関わらず、研修を機能させるために重要だと感じている3つのポイントを整理してお伝えします。
1.会社の課題を明確にし、目的を共有する|研修を“自分事”に変える設計
社員研修でよくあるのが、「今のスキルが足りないから受けてもらう」という伝え方です。しかし、このような伝え方は、受講者にとって「自分が否定されている」と感じさせたり、「なぜ受けるのか分からない」といった状態を生みやすく、結果として当事者意識が下がってしまいます。
重要なのは、会社としての課題を明確にし、その解決のために研修を実施するという前提を共有することです。例えば、「現在の会社は〇〇に課題があり、それを解決するために△△の機能が必要である。その役割を担うのが皆さんである」といった形で、経営上のテーマをオープンに伝えることが大切です。
このように背景や目的を共有することで、研修は“やらされるもの”ではなく、“自分が担う役割の一部”として捉えられるようになります。ここが研修の成果を左右する最初の分岐点です。
2.研修後の役割と目標を明確にする|学びを業務に直結させる仕組み
研修が機能しない大きな理由の一つが、「受講後に何をすればいいか分からない」という状態です。研修を受けても、現場での活用イメージが持てなければ、知識は定着せず、結果として形骸化してしまいます。
そのため、「この研修を受けた後、あなたにはこの役割を担ってもらう」という形で、業務との接続を明確にすることが重要です。さらに、「いつまでに・何を・どのレベルまで達成するのか」を具体的に設定し、スケジュールとして落とし込むことで、行動に繋がりやすくなります。
研修は“受けること”が目的ではなく、“変化を起こすこと”が目的です。そのためには、受講後の役割と目標を明確にし、業務の中に組み込む設計が欠かせません。
3.研修後のフォローを仕組み化する|成果を定着させる運用設計
目的と役割が明確になっていても、その後のフォローがなければ、研修の成果は定着しません。重要なのは、受講後の行動を継続的に確認する仕組みを作ることです。
具体的には、「実際にできているか」「どこでつまずいているか」「目標に対してどの程度進んでいるか」を定期的に確認する場を設けることが必要です。面談や進捗報告、フィードバックの機会を意図的に設計することで、学びは実務へと定着していきます。
もしこれらのフォローが行われていない場合、その研修は会社として「重要ではないもの」と扱っているのと同じ状態になってしまいます。だからこそ、研修は業務の一部として位置づけ、必要に応じて必須化し、進捗や役割を見える化することが有効です。
なお、この点においては、録画や共有がしやすいオンライン研修の方が、運用面で優れている場面もあると感じています。
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パーソナリティー:田村陽太
東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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