【第305回】『会社がスタッフの成長を考える時に大切にしたい3つの視点』
スタッフの成長は「会社か本人か?」
結論は、機会提供は会社、活かすのは本人です。
選ばれる環境づくり、対等な関係作り、成長機会の設計。
この3つが揃って初めて成長は生まれます。
会社と個人、両輪で設計し、考える事が重要です。
企業の人材育成においてよく議論になるのが、「成長の機会は会社が与えるべきか、それとも本人次第なのか」という点です。結論から申し上げると、私は「成長の機会を設計するのは会社の役割である」と考えています。
組織には、会社(経営層)、管理職、スタッフという複数の立場がありますが、管理職の役割や権限は企業ごとに異なります。そのため最終的には、「会社としてどのように成長機会を設計するか」が非常に重要になります。
1.スタッフは常に「選べる存在」である|選ばれ続ける環境づくりが前提
まず前提として理解しておきたいのは、スタッフは会社に所属しているだけであって、会社に所有されているわけではないという点です。働き続けることもできれば、辞めることもできる。つまり、常に選択権を持った存在です。
この前提に立つと、「この会社で働くのが当たり前」という考え方ではなく、「この会社で働く価値をどう伝え続けるか」が重要になります。例えば、この会社でどんな経験ができるのか、どんな価値観が身につくのか、どんな成長が期待できるのか。こうした情報を継続的に発信することで、スタッフは主体的に会社を選び続ける状態になります。
強制ではなく、自然と選ばれる環境をつくること。これが、成長機会を活かしてもらうための土台になると感じています。
2.会社とスタッフは対等な関係である|双方向のコミュニケーションが成長を促す
スタッフが選ぶ立場である一方で、会社とスタッフは本来対等な関係です。会社は給与や環境、成長機会を提供し、スタッフは成果を出し役割を果たす。この関係性が健全に保たれていることが、組織運営において非常に重要です。
そのため会社側は、良い点だけでなく改善点も含めて、正直に伝える姿勢が求められます。プラスのフィードバックだけでは成長は限定的になり、逆にマイナスだけではモチベーションが下がります。
重要なのは、この両方をバランスよく伝えることです。評価やフィードバックをオープンに共有することで、スタッフ自身も自分の立ち位置を理解しやすくなり、次の成長に向けた行動につながります。対等な関係性の中での対話こそが、継続的な成長を支える土台となります。
3.機会は会社が作り、成長するかは本人次第|振り返りの仕組みが成長を加速させる
会社としては、成長機会の提供、情報共有、フィードバックまでを責任として行う必要があります。しかし、その機会をどう活かすかは最終的に本人に委ねられます。
成長にはスキル向上だけでなく、自信や価値観の変化といった内面的な要素も含まれます。これらは会社が直接コントロールできるものではありません。だからこそ重要になるのが、本人が自分と向き合う機会をつくることです。
例えば、定期的な面談や振り返りの場を設けることで、自分の成長や課題を言語化する機会が生まれます。こうした仕組みがあることで、本人が自覚しにくい成長にも気づくことができ、次の行動につながっていきます。
成長は放置して起こるものではなく、「機会」と「振り返り」によって促進されるものだと感じています。
まとめ|成長は「会社の設計」と「本人の意思」の両輪で実現する
スタッフの成長は、会社だけでも、本人だけでも実現できるものではありません。会社が機会を設計し、本人がそれを活かす。この両方が揃って初めて、継続的な成長が生まれます。
そのために会社として大切なのは、
選ばれ続ける環境をつくること
スタッフと対等な関係を保つこと
成長機会とフィードバックの仕組みを整えること
この3つにしっかり向き合うことです。
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パーソナリティー:田村陽太
東京外国語大学外国語学部卒業。産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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