ずっと抱っこで、何もできない日。
そんな「産後のリアル」についてお話ししました。
出産前、特にフルタイムで働いていた方ほど、
産休・育休に入るタイミングで
「まとまった休みが取れる」
「今しかできないことをやろう」
そんなふうに考える方は少なくありません。
でも実際に子育てが始まると、
そのイメージは大きく変わります。
というより、
【まとまった時間は、ほぼ無くなります。】
なぜなら、赤ちゃんの行動は
予測もコントロールもできないからです。
よく寝る子もいれば、寝ない子もいる。
まさに「ガチャ」の世界です。
何かをすれば必ず寝てくれる、
というものではありません。
ただ一つ言えるとしたら、
【抱っこしていれば寝ることが多い】
ということ。
実際、よくある相談として
「おむつも変えたし授乳もしたのに寝ないんです」
というものがあります。
お話を聞いていくと
「抱っこしていると寝るんですが、置くと泣くんです」
あるいは
「抱っこしても寝ないんです」
という流れになることがほとんどです。
つまり、
【寝てほしいなら、抱っこし続ける】
という状態になります。
そうすると当然、
「じゃあ他のこと何もできないじゃないですか」
となりますよね。
その通りです。
育児は育児であって、
そこに家事は含まれていません。
特に産後しばらくは、
家事ができなくて当たり前の状態です。
ここで、仕事と子育ての大きな違いがあります。
・終わりがない
・自分のペースが作れない
・休憩も区切りもない
・評価も報酬もない
そして、
達成感がほとんどない
ということ。
これまでの人生で経験してきた「仕事」とは
まったく違う構造なんですね。
さらに現代は核家族化が進み、
大人一人で赤ちゃんを見る状況も増えています。
そこに家事まで乗せてしまうと、
かなり無理がある状態になります。
出産前の生活リズムは、
一度すべて崩れると思っておいた方がいいです。
しばらくは眠れない生活も続きます。
でもそれは「異常」ではなく、
とても自然なことです。
そして、抱っこしている時間。
「何もしていない」と感じてしまいがちですが、
実際には
【一人の人間をずっとケアしている状態】
です。
言い換えるなら、
一日中ベビーシッターをしているようなもの。
それだけでも十分すごいことなんです。
一人の人間が同時にできることは多くありません。
基本はシングルタスクです。
だからこそ、
ずっと抱っこで一日が終わる
それが当たり前の前提で考えておくと、
気持ちはずいぶん楽になります。
もし今日のお話で
見方が少し変わったなら
おめでとうございます。