5/27、東京は「座・高円寺」にて、私の朗読の師匠である金子あいさん演じる「平家物語 語りと二つの弦と絃で聴く」を観てきました。
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「平家物語〜語りと二つの弦と絃で聴く」
語り芝居 金子あい
コントラバス 須川崇志
薩摩琵琶・楽琵琶 岩佐鶴丈
2026年5月26〜28日
座・高円寺2にて
#平家物語 #俊寛 #足摺
#朗読 #語り
🌿コチラジ妄想放送局
「スタエフの友との交流
平家物語語り芝居レポ」
https://stand.fm/episodes/6a17e3d196231f02a02753d6
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(登場人物)
法勝寺執行御房 俊寛(僧都:そうず)
丹波少将成経(なりつね)
平判官康頼(やすより)
都の御使
(現代語訳)
言葉をつくした少将の慰めも、俊寛の耳には入らなかった。何んとしても帰りたい一心の彼は、船に飛び乗って、京に帰るのじゃ、と叫んだかと思うと、波打際に飛び降りては、潮を浴びたまま、連れて行ってくれいと号泣するのであった。
帰京の喜びに出発の準備も弾む少将、法師も、さすがに哀れに思わざるを得なかった。乏しい持物の中から、二人は形見を残してやった。少将は夜具、法師は「法華経」である。
やがて船出の時が来た。ともづなが解かれ、船は押し出された。一行をのせた船は漕ぎ出された。
だが、俊寛はともづなから離れなかった。綱とともに海に入った俊寛の腰から胸へと波が洗っても、彼は船とともにいた。人びとの制止の声にもかかわらず、背が立たなくなれば、泳いで船にすがりついた。そして血を吐くような声で皆に頼んでいた。
「どうしてもわしを見捨てるのか。お願いじゃ、都とは言わぬ、九州のどこへでも連れて行ってくれい。日頃の情をかけて下され」
俊寛の叫びに耳をおおうようにした一行は、船にとりつく彼の手を払いのけて、ようやく漕ぎ出すことが出来た。
汀にもどったまま打ち倒れた俊寛は、泣き叫びながら、足ずりした。幼児が母親を慕って泣くように、俊寛は足を砂浜にすりつけて、喚《わめ》き叫んだのである。
「わしを乗せてくれい、どうか連れていってくれい」
このくり返された叫び声は、白波を跡に沖へ漕ぎ出す船を何時までもとらえていた。
※足摺(あしずり)…足をバタバタさせること
◇青空文庫
尾崎士郎訳「現代語訳 平家物語」
巻三より「足摺」