✅作者は嘘をつかない それでも読者は騙される
皆様ご機嫌いかがでしょうか、きりんです。
今日は「作者は嘘をつかない それでも読者は騙される」についてお話したいと思います。
面白い物語には、とんでもない仕掛けがあります。
作者は一度も嘘をついていない。
なのに読者は、見事に騙されます。
最近「アルスラーン戦記」を見ていて、そんなことを考えました。
物語の中には、小さな違和感や意味深なセリフが散りばめられています。
その一つひとつは全部、本当のことです。
ところが、その断片を拾って自分の頭の中でつなげていくと、
「あれ? ひょっとしてこういうこと?」
と、ある答えが浮かんできます。
ここが面白いところです。
作者に答えを教えられたのではありません。
自分で謎を解いた気になっている。
ところが最後の最後で、それがひっくり返る。
「そういうことだったのか!」
しかも振り返ってみると、最初からヒントは全部出ていた。
嘘なんて一つもなかった。
読者が勝手に勘違いしていただけです。
映画「スティング」もまさにそうでした。
裏切ったと思わせておいて、実はその裏切り自体がお芝居だった。
最後に真実が分かった瞬間、「やられた!」となります。
ただ、この仕掛けは難しいです。
伏線が露骨なら途中でバレます。
逆に隠しすぎれば、そんなもの分かるわけがないとなります。
「ん? 何かおかしい」
読者の頭に、この小さな違和感を残せるかどうか。
そして間違った答えにたどり着かせ、最後に全部ひっくり返す。
これが面白い物語を作る一つの技術なのかもしれません。
小説を書くなら、最後に読者から「完全に騙された」と言ってもらえる作品を書いてみたいものです。
今日も最後までありがとう。
またね✋