今回はショパン作曲『24の前奏曲』より第15番 変ニ長調「雨だれ」をお届けします。
結核を患い、療養のため恋人ジョルジュ・サンドとマヨルカ島に滞在したショパン。かねてより着手していた「24の前奏曲」を完成させながらも、マヨルカ島での暮らしは彼の病を更に悪化させました。
子どものときに初めてこの曲を習った時には、「病」や「死」は自分にとってまだ遠い世界のこと。
時を経て、身近な家族の死を経験し、この曲の見え方がガラリと変わったような気がします。
繰り返される雨だれの音の中に潜む、絶望と苦しみ。
そこに差し込む微かな希望や幸せの光——。
ショパンの抱えていた葛藤や祈りが、胸に迫ってきます。
大切な人が闘病を続ける姿を間近で見たこと、最後の瞬間を看取った経験は、私の音楽との向き合い方を根本的に変えたと思います。
思えば、昔の私は曲の「完成度」ばかり気にしていました。今は、「生きているということ」「今日、演奏できる幸せ」に感謝しながら鍵盤に向かっています。
「お彼岸」を迎え、大切な人の在りし日に想いを馳せながら弾いてみました。最後まで聴いていただけると嬉しいです♪
🎧 本日お届けした曲
曲名:24の前奏曲 作品28 より 第15番 変ニ長調「雨だれ」
作曲者:フレデリック・ショパン
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