今日は、シューマンの『子供の情景』から、第5番「満たされた幸福」と、第10番「きまじめ」の2曲をお届けします。
前回配信の「おねだりする子ども」の続編とも言える、「満たされた幸福」。そして、シューマンという天才の影(精神的な繊細さ・危うさ)が顔をのぞかせる「きまじめ」。
光と影のコントラストを意識して弾いてみました。
〜シューマン 『子供の情景』Op.15 より〜
♪ 00:00 第5番 《満たされた幸福》(Glückes genug)
無事にお父さんやお母さんに「おねだり」を叶えてもらった子ども。満面の笑みと穏やかな家庭の温もりがじんわりと伝わってくる名曲です。
心がポカポカしてくるような、無垢な喜びのメロディにぜひ癒やされてください!☺️
♪ 00:56 第10番「きまじめ」
この曲は、本当にシューマンらしい、病的なほど繊細で美しい1曲です。
シンコペーション(拍の頭をずらす手法)が延々と続き、その音楽は迷いと揺れ動くような不安感をまとっています。
シューマンはのちに精神のバランスを崩し、悲劇的な晩年を迎えることになりますが、この曲を弾いていると、すでにこの頃から「危ういほどの繊細さ」が息を潜めていたのだと感じずにはいられません。
子どもの純粋な生真面目さを描きながらも、シューマン自身の心の深淵、脆さをのぞき込んでいるような気持ちに。
美しくも、闇にひきこまれそうな危険な曲でもあります。
#ピアノ #シューマン #子供の情景 #満たされた幸福 #きまじめ #ピアノ演奏 #クラシック音楽 #大人ピアノ #クラシック解釈