家事代行を頼む理由は、
「時間がないから」「できないから」
だけじゃない気がする。
昨日、一人暮らしの男性の留守宅に伺って、そう思った。
その方は、家事ができない人ではない。
キッチンはピカピカ。
収納も整っている。
自分の暮らしにこだわりのある方だと思う。
それほど頼む必要がなさそうなのに、
どうして家事代行を頼むのかなぁ。
昨日は、部屋干しの洗濯物がたくさんあった。
まだ少し湿っているものもあって、
畳んでいいのか、もう少し干しておくのか、迷った。
家事の「普通」は、人によって本当に違う。
ふとベッドの上を見ると、その方自身が取り込んだ洗濯物があった。
触ってみて、
「このくらいの乾き具合なら、この方は取り込むんだな」
と分かった。
同じくらいのものは取り込み、
まだ湿っているものは干したままにして、
「まだ乾いていない洗濯物は干しておきました」
と書き置きに残した。
先日、銀座の飲茶会で「幸せシャワーあそび」をした。
かけてほしい言葉をリクエストして、言ってもらう遊び。
1時間前に出会ったばかりの人の言葉に、
驚くほど喜びの声があがった。
リクエストした言葉をかけてもらうだけなら、
今どき、AIでもできる。
何が違ったんだろう。
相手が自分のことを想って、
親身になって言ってくれているのが伝わってきたからじゃないかなぁ。
家事代行を頼む理由のひとつは、
自分のことを気にかけてくれる人がいる。
それを感じたいからなんじゃないかなぁ。
たとえば、
親が子を大事に思ってしたことが、
子どもの希望とは、ズレていることがある。
それでも、子どもは、
親が自分のことを親身に考えてくれている事実は、受け取ることができる。
相手を大切に思ってしたことも、相手に伝えなければ届かない。
私は以前、お客様のことをよく考えてしたことを、
書き置きで伝えなかったために、
お客様をがっかりさせてしまったことがある。
伝えなかったのは私なのだけれど、私もがっかりした。
この仕事を始めた頃、
先輩と一緒に、一人暮らしの男性の留守宅に伺ったことがある。
お客様は留守の間のお宅なので、私たちは会っていない。
それなのに、帰宅されたお客様から会社へ、
「家に入った途端、癒されました」
と、わざわざ連絡があったそうだ。
あの「癒されました」は、
気にかけてもらえた、という嬉しさだったのかもしれない。
親身に思ってくれている人がいると感じられること。
それは、人にとって、とても大きいことなんじゃないかな。
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