【子どもサポーターズサポーター まりりん】です❤️
子どもの発達やソーシャルワークに関わるあれこれを語っています。
第110回テーマ:発達の順序性と方向性を知ろう!
〜体も心も順番に育っていく〜
今日の名言
「近道をしたときには、近道に潰される」
(歌手・矢沢永吉)
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さてみなさん、新年度が始まって1ヶ月。みなさんにとってどんな1ヶ月でしたか?
ただただ充実していて楽しかった!」という人もいれば、モヤモヤした気持ちを抱えた人もいるでしょうか?
「隣の芝は青い」とはよく言ったもので
「隣のあの子があんなにできるなら、ウチもしなくちゃ!」と焦ってしまった人はいませんか?
今回の配信では「ヤバい!ウチの子なんとかしなくちゃ!」と焦っていろんな資料を取り寄せ始めているあなたに知っていただきたい「発達の順序性と方向性」をお伝えします。
今回の配信のポイントは
1、発達の順序性と方向性
2、発達の順序性と方向性を無視したら?
3、発達を支える土台を育てよう
です。
序盤は専門的な内容ですが、できるだけわかりやすくお伝えします。この知識をもとに、子どもサポーターのあなたが、目の前のこどもを笑って見つめられる時が増えて欲しいが今回の配信のメインです。ぜひ最後までお付き合いください。
1、発達の順序性と方向性
よく育児書に「発達には個人差があります」と書かれていますよね。
それはその通りなのですが、体が発達する順番は原則決まっています。
例えば、赤ちゃんは
座る→ハイハイ→つかまり立ち→伝い歩き→1人歩き**
と発達します。つかまり立ちはできないけれど、独り歩きはできるは原則ありません。
これが発達の順序性です。
※身体的な病症等で原則が当てはまらない子もいます。
また、人間は頭部から脚部、中心部から周辺部に運動が発達します。
体幹足より頭に近い腕や手の方が意図的に動かせるようになりますよね。
これが発達の方向性です。
発達の順序性と方向性を知っていると、「あぁこれからこの子はきっとこんなふうに成長できるなぁ」と見通しをもって関わることができます。
では、発達の方向性と順序性を無視したらどうなるのでしょう??
2、発達の順序性と方向性を無視したら?
発達に遅れがある乳幼児さんの中には、ハイハイができる前に歩行器で歩く練習をするケースがよくみられます。
ですが、まだ体を4点で支えるだけの体幹が育っていない中で、歩いてしまうと、歩き出してからもバランスを崩しやすかったり、膝を曲げて体を動かす経験が少なくなることで両足ジャンプができなかったりと、幼児期以降、運動の多様性が奪われてしまいます。
また、まだ体の中心部が育っていない中で、微細運動つまり、指先を使う動作を訓練してしまうと、箸や鉛筆などを無理に使うので、正しく使うことができなくなってしまいます。
親や担当・担任の先生がお子さんの発達の遅れを気にする気持ちはわかります。
ただ、その子の「今に合った課題」に取り組めるようにすることが、将来その子の可能性を大きくするのもまた事実なんです。
3、発達を支える土台を育てよう
さて、ここまで小難しいことを伝えきたのは
- 子どもに関わる人はこれは理解しましょう!
ということではなく、
- どんなことでも土台になる力があるんだよ
ということです。
体の発達だけでなく、勉強でも、スポーツでも「子どもにできるようになってほしい!」ということはあると思います。
その時、「まだできていないこと」に注目して、それを「できるようにすること」を意識しがちです。
我が家では先日小1になった娘が、まだひらがなで鏡文字を書いています。周りはすでに書けている子も多いので、ひらがなプリントをして、書けるようにすることも考えました。
が、パパが誕生日を迎え、娘は「パパにお手紙書く!」と一生懸命書いていたんです。
「ひらがなが書けるようになること」の土台には、「自分の気持ちを文字にして伝えたい」と思える力も必要なんだよな〜と実感して、焦って学ばさせることはやめて、間違っていてもいいからお手紙など存分に書けるようにしています。
目の前のできない行動ではなく、その土台になる力をじっくりじっくり育てていくことが、
遠回りのようで近道になりますよ★ 安心してくださいね☺️
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