こんにちは。こどもサポーターズサポーターのまりりんです✨️
ソーシャルワークや子育て、インクルーシブ社会について、あれやこれやと語っています。
今回は私の失敗談を元に、私自身が見失っていた支援者として大切な視点をお話できたらと思います。
以前、発語の少ない男の子のクラスに、スポットで入ったことがありました。
その子は、感覚が少し過敏で、まわりの環境に圧倒されてしまいやすいタイプでした。
周囲からは少し誤解を受けていて、
「なんであんな行動をするんだろう?」とか、
「関わりづらいよね」なんて声も聞こえてくるような、そんな状況でした。
私の中にも、「この子がもう少し落ち着いてくれたら」
「まわりの子とも、うまく関われたらいいのに」
っていう気持ちが、自然と湧いてきたんです。
そこから、私の中でスイッチが入ったというか…。
持っている知識とか、これまで学んできた手法を使って、
その子の行動が少しでも“よくなるように”と、関わり始めました。
他の先生にも協力をお願いして、環境を整えたり、声かけを工夫したり。
でも、ある時ふと気づいたんです。
私、
**「その子に“聞く”ことを、ちゃんとしてなかったな**」って。
話しかけてはいたけど、どこかで「こっちの思い」が先に立ってた。
聞いている“つもり”になっていただけで、
その子がどんな気持ちで、どういうふうに日々を過ごしているかを、
私、ほんとうには見てなかったかもしれないなって。
自分の中にある「正しいやり方」や「こうすればうまくいく」という考えを
一回ぜんぶ脇に置いて、
その子の目を見て、「私は君と仲良くなりたい」って言葉で伝えてみたんです。
そしたら、少しずつ…ほんとうに少しずつだけど、
その子の表情がやわらぐ瞬間が増えてきたように思いました。
行動を変えることばかりに気を取られていたけど、
子どもは「変えられるもの」じゃない。
**“関係の中で育っていく存在”なんだ**って、あらためて思いました。
支援って、“何かをできるようにさせること”じゃなくて、
**“その子が安心して、安心して、自分で変わっていけるように”支えること。**
私はきっと、子どもを“変えたかった”んじゃない。
“つながりたかった”んだと思うんです。
今、もし「関わりがうまくいかないな」って思っている方がいたら、
自分の中の“正しさ”を、ちょっとだけ横に置いてみる。
そして「あなたと仲良くなりたい」って気持ちを、
子どもに、ちゃんと届けてみる。
そんな関わり方も、あっていいんじゃないかなと思っています。
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