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【憑霊を読み解く】西洋還元主義VS現象論的アプローチ

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科学的に解明できない領域、シャーマニズム シャーマニズムという宗教現象そのものが客観的な分析概念から常にはみ出ている ↓ 憑霊現象の流動性、とらえ難さ、他者性こそが特徴。 それが社会や文化にどう関わるかを理解することが重要。 1、憑霊研究に関する2つのアプローチ 【還元主義的、合理主義的アプローチ】 西洋の常識や科学的用語にもとづいて言及し、比較研究しようとするもの。科学的用語そのものの認識論的な吟味は宙吊りにされ、よくて不完全な、最悪の場合は自文化中心主義的な研究。アメリカの精神医学会の診断基準を取り入れるべきだと主張し、治療的介入を要する現象と考える。 → ボディによる批判「自文化中心主義的な態度や評価だ」 【文脈論的、現象論的アプローチ】 現象を単純化せず、文化的背景や社会的文脈、そして当事者たちの体験そのものを重視。 診断基準や自文化的視点だけではなく、その現象が当事者たちにとってどのような意味を持つのかをフィールドワークや民族誌的な記録を通じて探り人間と環境の相互作用を理解することを提案する。(ボディのスタンス) 2.ジャニス・ボディによる憑依研究の整理 ①「セラピー、宗教とコミュニケーション」 憑霊現象がセラピーや治療の文脈でどのように活用されるかを探る議論が中心。 宗教的な儀式やコミュニケーションが個人の精神的な癒しや成長にどのように寄与するかが考察される。特に、霊的な存在との交信が個々の心の安定やコミュニティとの関係強化に繋がる点が注目点。 ②「ジェンダー、権力、身体化と抵抗」 ジェンダーや権力構造が憑霊現象にどう影響するのかを分析。憑霊が権力に対抗する行動として、またジェンダー的なアイデンティティの形成や挑戦としてどのように機能するかが議論される。例えば、女性が霊媒となることで社会的な地位を得たり、自分の身体を通して表現する霊的な力で抵抗する様子が重要な視点 ③「自己と他者、アイデンティティ、美学、ミメーシスと身体化」 憑霊現象が自己と他者の境界を曖昧にする過程を探る。憑霊がアイデンティティの創造や変容にどう寄与するのかを通じて、美学的な表現や模倣(ミメーシス)に注目される。身体化を通じて、自己と他者が融合し、新たな文化的価値が生み出される様子も焦点の一つ。 に整理している。 【参考文献】 杉井(2022)シャーマニズムとニューエイジ・スピリチュアリティ,駒澤大学『文化』第40号 【ベストコメント】 柳田国男のシャーマニズムについての動画の中でも「ええじゃないか」という、民衆が踊りだす事態に政府が懸念を示したと触れていたような…。 #シャーマニズム #霊 #憑霊 #憑依 #シャーマン #カウンセリング #カウンセラー #公認心理師 #臨床心理士 #文化 #西洋
4月11日
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