【日常で使える小ネタ】
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1.カルロス・カスタネダのドン・ファン・シリーズ
・カスタネダ:U C L Aの人類学専攻の一学生として、呪術師ドン・ファンのもとに弟子入り
・1968年に第一巻『ドン・ファンの教え』が刊行され次々とベストセラーになり、ブームをひきおこした。(シャーマニズム、呪術師、神秘主義に関するものとしては異例)カリフォルニア大学出版局の広告文に掲載されるなど賞讃する書評が次々に登場し、幅広い読者層を獲得する
・それまでに西洋は東洋の偉大な体系と比較できる精神的な知の方法を生み出すことがなかった。
・カールトン・カレッジで人類学を担当するボール・リースマン教授「カスタネダの『ドン・ファンの教え』は世界が本当はいかなるものかという事をわれわれに告げている。 端的に言うと、 カスタネダの作品群は、 いかに西洋の合理主義者がインディアン呪術師(ドン・ファン・マトス) の世界および実践へと導ぎ入れられるかという物語であり、それをソクラテスの対話篇のように対話形式で記録した」
2.ドン・ファンとは
・ブルホと呼ばれる呪術師でありシャーマン
・メキシコの宗教的伝統を継承している数少ない人々の一人。その実践は2000~3000年もさかのぼる伝統的な知の方法であると推測される。
・幻覚性植物の使用が重要な位置を占め、古代アステックおよびトルテックに於ける教儀礼の中で広く見られたもの。本書が書かれた当時、北部および中央メキシコの幾つかの部族に継承されており、カトリックが浸透しているにもかかわらず、一貫して保存されている。
3.カスタネダの弟子入り
・主に夏季休暇を利用して途切れ途切れに行われる。
【初期:1961~65年】
ドン・ファンによって現実(リアリティ)に対する信頼感が失われていくことに恐怖惑を抱き、カリフォルニアに戻る。
【第二期:1968~】
・1968年『ドン・ファンの教え』が出版され、カスタネダはそれを直接ドン・ファンに手渡すため再びメキシコにむかう。
・ 第2作『分離したリアリティ』 (1971年) 1968~1970年の秋にかけての教えをまとめたもの
・第3作『イクストランヘの旅』ドン・ファンが幻覚性植物を使うのはトリップが目的なのではないことを悟り、呪術師への道はドラッグなしにたどられ得るし、また、そうあるべきだということを理解する。
・第4作『未知の次元』 (1974年)教えの全貌をドン・ファンが種明かしするように説く。 カスタネダは弟子としての見習い期間がもう終わりに近づいていることを理解する。
・第5作『力の第二の環』(1977年)呪術師の弟子たちの世界が描き出される。
4.『ドン・ファンの教え』の三つの課題
・スパイサー…初めて好意的にとり上げた人類学者
・『アメリカン・アンソロボロジスト』(1969年)の書評にて
( 1 ) ドラッグ体験の記述…大成功:ドラッグ体験の秀逸な描写
( 2 ) 北メキシコの老インディアンと人類学専攻の学生との交流記録…大成功:他の人類学のモノグラフとちがって何よりも活き活きしており、学問というよりむしろ芸術
( 3 ) インディアンの世界観において重要な役割を果たす知の概念装置と思考パタンの分析…少し不十分
5.カスタネダのルポルタージュの革新性
・本書が執筆されるまでの人類学のモノグラフと異なる点…西洋文化の合理的なパラダイムヘに還元するような定式化された方法をとらず、反対に西洋の文化的背景と不可避的に結びついている自己を呪術師の世界観に則って再検討・変革する方法をとった。
→ 『観察者』と『観察される対象』という普遍的と思われていた関係が、完全に相対化され呪術師の世界を観察し理解していくプロセスを通じて西洋的な〈知〉の方法そのものが次々と破綻していく。
・カスタネダの作品群の魅力…人々が知っていると思っている世界と知りたいと願っている世界との境界線上を生き生きと描き出している。
【参考文献】
植島(1981)カスタネダと宗教学,関西大学学術リポジトリ31(2)11
【ベストコメント】
ちょうどリンゴがあるときに使いましょう
声が。ホントに和む。
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